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投資の知識

信託報酬とは?投資信託にかかるコストや比較のポイントをわかりやすく解説

2023.11.14

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信託報酬とは投資信託を管理運用してもらうため投資家が支払う費用です投資信託を保有している間投資家は信託報酬をずっと払い続ける必要があるため信託報酬が高いと運用成績の悪化につながる可能性があります

本記事では信託報酬の基本から計算方法重要性信託報酬の低いファンドの選び方などについて詳しく解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    信託報酬とは?

  • 02.

    信託報酬を比較検討する際の3つのポイント

  • 03.

    信託報酬の低い投資信託を選ぶ方法

  • 04.

    信託報酬を参考に効率的な銘柄選択を

信託報酬とは?

信託報酬とは投資信託を運用してもらう際にかかる費用です信託報酬は運用会社販売会社受託会社信託銀行3者が行うそれぞれの業務に対する報酬として支払いますただ信託報酬は一括で支払うものではなく信託財産の中から日々差し引かれます

 

信託報酬が安いほど投資信託の運用で得られる利益は大きくなりますそのため信託報酬を抑えることは投資パフォーマンスを向上させるための重要なポイントです

 

特に長期にわたって投資信託を保有する場合はその影響はさらに大きくなります投資信託を選ぶ際は信託報酬の水準をしっかりと比較検討しましょう

 

信託報酬の計算方法

 

信託報酬の金額は以下の式によって計算されます

 

投資信託の運用額×手数料率%×消費税1.1÷365

 

例えば運用している投資信託の評価額が100万円で手数料率が年率1%の場合年間の信託報酬は1.1万円です実際には信託報酬は毎日引かれているので1日の信託報酬は約30円となります

 

投資信託を選ぶ際には手数料率や運用額をチェックしながら信託報酬を計算してみましょう実際にどれだけの費用が掛かるのか数字になるとハッキリと実感できるので比較する際にとても参考になります

 

信託報酬以外で投資信託にかかる運用コストは?

 

運用コストは投資信託の運用成績に直接影響を与えるため投資家にとって重要なポイントです投資信託の運用コストには信託報酬以外にもさまざまな費用があります例えば以下のようなものです

 

買付手数料投資信託を購入するときに支払う手数料

 

信託財産留保額ファンドを解約するときに支払う手数料解約手数料とは異なります

 

買付手数料は投資信託を購入するときに信託財産留保額はファンドを解約するときにそれぞれ支払う手数料ですしかし投資信託には販売手数料がかからないノーロード型の商品も存在します運用コストの種類や費用は商品によって異なるので注意が必要ですどのような費用が発生するのかは目論見書などで確認ができるので投資信託を利用する際は必ず確認しましょう

 

信託報酬を比較検討する際の3つのポイント

信託報酬を比較検討する際には以下のポイントに注意することが大切です

 

ポイント1:同じ投資対象を持つ投資信託を比較する

 

信託報酬は投資信託を選ぶ際に重要な指標ですが運用対象が同じでなければ比較しても意味がありません例えば国内株に投資する投資信託と外国株に投資する投資信託を比較した場合信託報酬率が同じでも運用対象が異なるためリスクやリターンが大きく異なります

 

ポイント2:同じ信託報酬の場合運用成績の優れたファンドを選ぶ

 

信託報酬が同じ場合運用成績の優れたファンドを選びましょう運用成績の優れたファンドの方がより多くの利益を得られる可能性があります

 

また運用成績の優れたファンドは運用方針や運用者の能力が優れている可能性が高いため将来的に安定した運用成績を期待できます

 

ポイント3:長期的な運用を考える場合信託報酬の低いファンドを選ぶ

 

長期的な運用では期間が長くなれば長くなるほど運用コストの影響が大きくなります例えば運用期間が10年間の場合信託報酬率が年間1万円と2万円のファンドを比べると運用コストに10万円もの差が生じます

 

そのため長期的な運用を考える場合信託報酬の低いファンドを選ぶことが大切です信託報酬の低いファンドであれば運用コストを抑えてより多くの利益を得られる可能性があります

 

信託報酬の低い投資信託を選ぶ方法

信託報酬の水準を比較し低い投資信託を選ぶ方法について解説します

 

手数料比較サイトを利用する

 

信託報酬を比較するために手数料比較サイトを活用すると便利ですこれらのサイトではさまざまな投資信託の信託報酬を一覧できるため比較検討がしやすくなります投資信託を選ぶ際には複数の手数料比較サイトを参考にすると良いでしょう

 

信託報酬の低いファンドを直接探す

 

比較サイトにない場合や自分の目でしっかりと確認したい場合は直接投資信託の公式ウェブサイトや資料で確認をしましょう

 

信託報酬については必ず記載があるのでそれらの情報を参考にしながら信託報酬の低いファンドを探すことができますまたどうしてもわからない場合には金融機関や証券会社に相談するのも1つの方法です

 

インデックスファンドを選ぶ

 

インデックスファンドは特定の市場指数に連動する投資信託です運用のアクティブな要素が少ないため信託報酬が比較的低く抑えられています投資信託を選ぶ際にはインデックスファンドを検討することで信託報酬を節約できる可能性があります

 

つみたてNISAのファンドを選ぶ

 

つみたてNISAに採用されるファンドはファンドのタイプに応じて信託報酬の上限が規定されていますつみたてNISAの投資信託は以下のような信託報酬の制限が設けられています

 

  • 国内インデックスファンド:年率0.5%以下
  • 国外インデックスファンド:年率0.75%以下
  • 国内アクティブファンド:年率1.0%以下
  • 国外アクティブファンド:年率1.5%以下

 

このようにつみたてNISAで提供される投資信託の信託報酬は非常に低く抑えられているため投資家にとってコスト効率の高い選択肢となっています

 

信託報酬を参考に効率的な銘柄選択を

信託報酬は投資信託を利用する際には避けて通れないコストです例え運用益がマイナスであっても支払う必要があるので信託報酬はとても大切な要素です信託報酬の水準を比較検討して低い投資信託を選べば運用成績の改善やコスト節約が可能となります

 

もちろん信託報酬の低さだけでファンドを選んではいけません運用対象やリスクリターンなど複合的に考慮して自分に合った効率のいいファンドを選びましょう

情報提供:信託報酬とは?投資信託にかかるコストや比較のポイントをわかりやすく解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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