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インサイダー取引について解説
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投資の知識

インサイダー取引とは?知らないでは済まされないインサイダー取引について解説

2023.11.01

証券コード

ニュースでも耳にすることがあるインサイダー取引

一方でどういった人が対象になりどういった行為がインサイダー取引と判断されるかをしっかりと理解している方は多くないかもしれません

本記事ではインサイダー取引に関する理解を深めるうえで重要なポイント会社関係者等重要事実を踏まえ解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    インサイダー取引とは

  • 02.

    規制を受ける会社関係者とは

  • 03.

    インサイダー取引とみなされるケース

  • 04.

    インサイダー情報重要事実公表とは

  • 05.

    インサイダー取引が発覚する2つの理由

  • 06.

    インサイダー取引の罰則

  • 07.

    知らなかったでは済まされない

インサイダー取引とは

インサイダー取引とは上場会社の関係者等がその立場を利用して知り得た未公開の重要な情報をもとに不当に有価証券等を売買する金融商品取引法で規制されている違法行為です

違反者には5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられますまたインサイダー取引で得た利益は課徴金として没収されます

規制を受ける会社関係者とは

インサイダー取引規制を受ける関係者は金融商品取引法で定められていますどういった人が対象になるかを確認していきましょう

上場会社等の役員および従業員退職後1年以内の者も含む

上場会社等の役員および従業員の配偶者同居者

上場会社等の資産運用会社の役職員および重要事実を知る可能性が高い部署に所属する者

上場会社等の親会社子会社の役職員および重要事実を知る可能性が高い部署に所属する者

上場会社等の直近の有価証券報告書に記載されている株主

株式を売買する場合上記に該当する人は事前に内部者登録が必要とされています上場会社の株価に影響を与える未公表の重要情報に触れる可能性が高いためであり内部者登録はインサイダー取引を未然に防ぐ防衛策となっています

 

さらに会社関係者ではなくても会社関係者から情報を入手した情報受領者規制を受ける対象となる点に注意が必要です

インサイダー取引とみなされるケース

インサイダー取引とは端的に言えば株価にプラスの影響を与えるような重要情報を入手しその情報が公になる前に株式等を購入するまたは株価にマイナスの影響を与えるような重要情報を入手しその情報が公開になる前に株式等を売却するなどの行為を指します

 

具体的にどういった事例がインサイダー取引に当たるかいくつかのケースを確認しましょう

ケース1:重要事実をもとに社員が株式を買い付け

上場会社の社員が出席した会議において今期の業績が当初の業績予想を大幅に上回る経常利益となる重要事実を知り株価が値上がりすると判断重要事実の公表前に上場会社の株式を買い付け

ケース2:重要事実を伝達した家族が株式を売却

上場会社の役員会議に出席していた社員がプレスリリースされていた新商品について販売を中止することが決定したことを知り日常会話において家族に伝達株価が値下がりすると判断した家族が上場会社の株式を重要事実の公表前に売却した

ケース3:意図せず入手した重要事実から株式を買い付け

飲食店の店員が意図せず耳にした上場会社の社員同士の会話から企業の合併情報を知り当該会社の株価が値上がりすると予想当該情報の公表前に株式を買い付け

実際のインサイダー取引は複雑で巧妙なものも多数あります

2006年に発生した村上ファンド事件などはニュースにも大きく取り上げられました実例については証券取引等監視委員会のウェブサイトで確認が可能です

インサイダー情報重要事実公表とは

インサイダー情報に当たる重要事実には4つの種類がありますまた重要事実を入手していたとしても公表後であれば株式等の売買に制限はありません

重要事実公表について理解を深めておきましょう

4つの重要事実

決定事実=上場会社が行うことまたは行わないことを決定した事実

 例株式や新株予約権の発行株式の分割合併や業務提携破産申請の申し立てなど

 

発生事実=上場会社に予期せず発生した事実

 例自然災害に起因する損害や行政による処分手形の不渡など

 

決算に関する事実=上場会社の決算に関連する情報

 例会社の決算情報や業績配当などの予想および予想の修正など

 

バスケット事項=上記3つには該当しないが株価に大きく影響を与える可能性のある事実

なお上記の情報のすべてが重要事実に該当するわけではありません株式に与える影響が軽微であるとして内閣府令が定める軽微基準に該当するものは重要事実から除外されています

公表とは

重要事実が公表されるためには一定の条件があります公表の要件について確認しておきましょう

2つ以上の報道機関に重要事実を公開し12時間以上経過している

会社が上場する金融商品取引所に重要事実を通知し金融商品取引所が電磁的方法により公衆縦覧に供している

重要事実が記載された有価証券報告書等が公衆縦覧に供されている

公表されてすぐは重要事実を知らなかった一般投資家に認知されるまでにタイムラグが生じます有価証券等の取引において重要事実を前もって知っていた会社関係者と一般投資家の間に公平性が保たれません

 

したがって12時間ルールと呼ばれる情報の拡散に必要な一定時間を設けています

インサイダー取引が発覚する2つの理由

そもそもインサイダー取引はなぜ発覚するのでしょうか

証券取引等監視委員会による監視

証券取引等監視委員会は金融庁の審議会に当たります金融商品等取引の公平性の確保を目的として金融商品取引のモニタリングや有価証券報告書に記載された内容が正しいか調査を行っています

 

インサイダー取引に関しては重要事実の公表前に当該企業の株式を多額に売買している人は監視対象とされ取引の詳細が調査されるため不正取引を行なったか否かが明らかになります

内部告発

内部告発でもインサイダー取引は発覚していますインサイダー取引を行なったことを知っている知人や会社関係者等が告発するケースです

 

前述の証券取引等監視委員会は匿名で告発が可能な情報提供窓口を設けておりインサイダー取引に関する情報を集めています

インサイダー取引の罰則

インサイダー取引を行なった場合金融商品取引法違反となり刑事罰が科されます

個人の場合は5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金懲役と罰金の両方のケースも有り法人の場合は5億円以下の罰金が科せられます

 

また刑事罰とは別に行政処分が科されインサイダー取引で得た利益は課徴金として納付することになります

知らなかったでは済まされない

株式の売買を行うに当たりインサイダー取引に関するルールは知っておくべき重要なルールの1ですインサイダー取引と知らずに行なってしまったでは済まされません個人法人に限らず社会的信用を失墜する可能性があります

 

会社の重要情報を知る立場にある人は日頃から重要情報の取り扱いに注意する必要がありますまた重要情報を意図せず入手してしまった場合も同様です

 

インサイダー取引の疑いをかけられないためにも取引ルールを理解し公正な株式など有価証券の売買を心がけましょう

情報提供:インサイダー取引とは?知らないでは済まされないインサイダー取引について解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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