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短期投資の基本について解説
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投資の知識

短期投資の基本とは?初心者でもわかるスタートガイド

2024.01.11

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短期投資とは1日〜数ヶ月程度の短い期間で行う投資手法です長期投資に比べて短期間で大きな利益を狙える可能性がある一方で高いリスクを伴います

本記事では短期投資の概要やメリットデメリット種類ルールテクニック注意点について初心者でもわかりやすく解説します短期投資を始める前にぜひ参考にしてください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    短期投資とは?

  • 02.

    短期投資のメリット

  • 03.

    短期投資のデメリット

  • 04.

    短期投資の種類

  • 05.

    短期投資のルール

  • 06.

    短期投資のテクニック

  • 07.

    短期投資の注意点

  • 08.

    短期投資で失敗しないために

短期投資とは?

短期投資は相場の小さな変動を利用してわずかな期間で資産を増やす戦略ですこの戦略では株式債券外国為替などの金融商品を1日から数ヶ月といった比較的短い期間で保有しその価格変動から利益を得ることを目指しますそのため市場の小さな変動を見逃さずに正確に予測し取引に活かす技術がとても重要です

 

短期投資のポイントは市場の変動に迅速に対応することが求められるため慎重な計画と分析が欠かせません短期的なトレンドを正確に読み取りその変動に応じてリスクを適切に管理することが成功の鍵となります

 

ただし短期投資にはメリットとデメリットがありますそれぞれ見ていきましょう

短期投資のメリット

短期投資には以下のようなメリットがあります

短期間で利益を狙える

短期投資の最大のメリットは短期間で利益を狙えることです

 

例えばある銘柄の株価が1時間で100円から110円に上昇した場合100株を保有していれば1万円の利益をたった1時間で得ることができます

不確実なリスクを回避しやすい

短期投資は長期投資に比べて不確実なリスクを回避しやすいというメリットがありますリーマンショックの時NYダウや欧州株式相場は大暴落しました翌日の日経平均も大暴落しましたがもしデイトレードであれば持ち越しがないため全くダメージを受けずに済んだでしょうこのように突発的なリスクを回避できるのは短期投資の大きなメリットです

資金を効率的に使える

短期投資は短期間で取引が完了するので長期投資と違って資金がすぐ手元に戻ってきますそのため短期間で繰り返し取引をすることが可能となり限られた資金を効率的に利用することができます

短期投資のデメリット

一方短期投資には以下のデメリットがあります

配当などのインカムゲインを得られない場合がある

株などの配当金は決められた日にその株などを保有している必要がありますしかし短期投資はその性質上株などを長期保有することはありませんそのためデイトレードなどでは要件を満たすことができずに配当などのインカムゲインを受け取れない可能性があります

短期間で大きな損失を被る可能性がある

短期投資は長期投資に比べて大きな利益を上げにくいという特徴があります大きな利益を上げようとすれば必然的に値動きの大きい銘柄を選ぶようになります

 

値動きが大きい場合うまく取引できれば大きな利益を得ることができますしかし失敗した場合は逆に短期間で大きな損失を被るリスクがあります

 

先ほどの例で言えば株価が1時間で100円から80円に下落した場合たった1時間で2万円の損失を被ることになります

取引コストが高くなる可能性がある

1日に何度もトレードをした場合手数料がその度に発生する可能性があります1回の取引であればたいしたことのない金額でも複数回になると結構な金額になる場合があります

短期投資の種類

短期投資は大きく分けてスキャルピングデイトレードスイングトレード3種類があります

スキャルピング

スキャルピングとは数秒から数分程度の短期間で取引を完了させる薄利的な投資手法よくFXの取引で使われます一度の取引で大きな利益をあげることはできませんが短時間で取引を繰り返してコツコツと利益を積み重ねていく方法ですまた損切りのルールを守っていれば一度の取引で大きな損失を出すことはありません

 

スキャルピングは超短期間のトレードなので相場の変動に左右されにくいというメリットがありますまたエントリーポイントもたくさんあるので自分のタイミングで取引ができます

 

ただし基本的に1回のトレードでの利益は少ないので1日の間に何十回何百回とトレードを繰り返す必要がありますエントリーや決済をするタイミングは一瞬なので取引をしている間は高い集中力と判断力を持続させる必要があります

 

慣れてくると1回の取引で大きな利益をあげようとレバレッジを高めに設定しがちですレバレッジを高く設定するとリスクも一気に高くなりますレバレッジを高めに設定する場合は特に徹底した自己管理が必要になります

デイトレード

デイトレードとは1日のうちに取引を完了させる投資手法です日中の相場の動きを分析し基本的にその日のうちに取引を完了しますポジションを持ち越して夜中に大きく含み損を出すと精神的にとても大きな負担になりますがデイトレードでは基本的にポジションを解消して1日を終えるのでそのストレスがないのが大きなメリットです

 

また他の短期投資と比較すると相場環境に左右されずに利益を狙えるというメリットがあります通常投資をする際はまず市場や銘柄のトレンドを調べる必要がありますしかしデイトレードであればそこまで深く調べなくても勝負ができる場合があります

 

例えば動きの大きい銘柄を狙って取引をすれば大きな利益を出せる可能性があります買いでも売りでも取引はできるので状況によって臨機応変に使い分けることができるのもデイトレードの強みです

 

仮に取引で失敗した場合損失を抑えやすいのもデイトレードのメリットです株で言えば1日の値動きはだいたいの場合ある程度の範囲内に収まりますその場合損失の上限もほぼ限られているのでしっかりとその日のうちに損切りをすれば1日で極端に大きな損失を被る可能性はかなり低いと言えます

 

しかし1日の相場の動きは小刻みに激しくいつ大きく動くかわからないので常に緊張感を強いられます売買のタイミングが難しいうえに取引中は常に迅速な意思決定を求められます失敗を繰り返して損失が膨らめばさらにストレスを増加させるというデメリットがあります

 

また1日に何度も取引を繰り返した場合スプレッドや手数料が利益を削減する可能性がありますトレードを行う前に証券会社の手数料プランをしっかりと調べておくことが大切です

スイングトレード

スイングトレードとは数日から数週間程度の短期間で取引を完了させる投資手法です短期的なトレンドの動きを分析し数日〜数週間の間で利益を確定させます

 

スキャルピングやデイトレードとは違いより大きな時間軸の中で取引をするので1日中画面に張り付く必要はありませんそのためスキャルピングやデイトレードと比べると肉体的な疲労やストレスが少ないのが特徴です取引の回数も少ないので手数料が低いのも大きなメリットです

 

また取引完了までの期間が長い分市場や銘柄の値動きはデイトレードと比較すると大きくなる可能性が高くなりますそのためより大きな利益を狙うことができますタイミングによっては配当などのインカムゲインなどを受け取ることもできます

 

一方スイングトレードにはいくつかのデメリットがありますまず取引には時間と手間がかかります短期的な取引ではなくある程度の時間軸で値幅を取る必要がありそのため取引完了までに時間がかかります信用取引を利用すると日々手数料がかかるので信用取引を利用しにくい側面もあります

 

エントリーする前に狙っている銘柄や市場を正確に分析する必要がありファンダメンタルズ分析などにも時間をかける必要があります一度エントリーしたら目標が達成されるまで待つことになりますが時間外などで突発的な出来事が発生すると大きな損失を被るリスクがあります

短期投資のルール

短期投資で成功するためには以下の2つのルールを決めておくことが重要です

損切りルール

損切りルールとは損失が一定額に達したらすぐにポジションを決済することを指します損切りルールを決めておくことで損失を拡大させずにリスクを最小限に抑えることができます

 

損切りルールの設定は投資資金やリスク許容度に合わせて適切に決めることが重要です例えば投資資金の10%を損切ラインに設定しておくと損失を10%以内に抑えることができます

利食いルール

利食いルールとは利益が一定額に達したらすぐにポジションを決済することを指します利食いルールを決めておくことで利益を確定させ効率的に利益をあげることができます

 

利食いルールの設定も投資資金やリスク許容度に合わせて適切に決めることが重要です例えば投資資金の10%を利食いラインに設定しておくと利益を10%以上確保することができます

短期投資のテクニック

短期投資ではテクニカル分析やファンダメンタル分析などのテクニックを活用してより効率的に利益を狙うことができます

テクニカル分析

テクニカル分析とは過去の価格や出来高などのデータをもとに将来の価格を予測する分析手法ですテクニカル分析では以下の手法がよく用いられます

 

移動平均線

RSI

MACD

ボリンジャーバンド

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは経済状況や企業業績などの基礎情報に基づいて将来の価格を予測する分析手法ですファンダメンタル分析では以下の手法がよく用いられます

 

経済指標

企業業績

ニュース

テクニカル分析とファンダメンタル分析の組み合わせ

テクニカル分析とファンダメンタル分析を組み合わせることでより精度の高い分析を行うことができます例えばテクニカル分析でトレンドの方向性を判断しファンダメンタル分析でトレンド継続の可能性を判断するといった方法があります

短期投資でテクニックを活用する際の注意点

短期投資ではテクニカル分析やファンダメンタル分析などのテクニックを活用することでより効率的に利益を狙うことができます

 

ただしテクニックはあくまでも判断材料の1つであり絶対的な予測はできませんまたテクニックは常に新しい情報が発信されるため常に最新の情報をチェックしておく必要があります自分の投資スタイルや目的に合わせて適切に使いこなす必要があります

短期投資の注意点

短期投資は高いリスクを伴う投資手法ですそのため以下の点に注意して投資を行うことが重要です

自己資金の範囲内で投資する

短期投資では短期間で大きな損失を被るリスクがありますそのため自己資金の範囲内で投資を行うようにしましょう

感情に流されない

スキャルピングやデイトレードなどの短期投資では常に値動きをチェックし売買のタイミングを判断する必要がありますそのため感情に流されずに自分で作ったルールをしっかりと守って冷静な判断を心がけましょう

投資初心者はまずは少額から始める

短期投資は経験や知識が必要な投資手法です基本概念をしっかりと理解して模擬取引を通して経験してみるのも1つの方法です慣れてきたら少額から始め徐々に経験を積んでいきます

 

リアルな市場でのトレードを重ねながら自分のスタイルを発見していけば1つの有効な手法になるでしょう

短期投資で失敗しないために

短期投資で失敗する原因としては以下のようなものが挙げられます

 

損切りルールや利食いルールを守らない

テクニックを過信する

自己資金以上の金額を投資する

感情に流される

 

短期投資は高いリスクを伴う投資手法です成功するためには徹底的に損切りや利食いのルールを守ることが大切ですどんなに完璧なルールを作っても作った本人が守らなければ意味がありません

 

投資の怖いところはついつい欲が出てしまう点ですあともう少しという思いが必ず出てきますそんな時こそルールに従って粛々とトレードをすることが成功の秘訣です

 

短期投資は種類によってメリットデメリットが異なります自分の投資スタイルや目的に合わせて適切な種類を選びルールをしっかりと守ってトレードしましょう

情報提供:短期投資の基本とは?初心者でもわかるスタートガイド
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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