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グロース株について解説します
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投資の知識

グロース株とは?バリュー株との違いと見つけ方

2022.11.18

証券コード

株式銘柄を選ぶ際に知っておくべきなのがグロース株バリュー株の違いです本記事では主にグロース株について基礎知識や選び方バリュー株との違いを解説します

知っておくと銘柄選びの指標が増え将来的な利益にもつながりますよ

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    グロース株とは?

  • 02.

    グロース株とバリュー株の違い

  • 03.

    グロース株のメリット

  • 04.

    グロース株のデメリット

  • 05.

    バリュー株のメリット

  • 06.

    バリュー株のデメリット

  • 07.

    グロース株の見つけ方

  • 08.

    グロース株は金利の変動に影響を受けやすい?

  • 09.

    グロース株投資に向いている人

  • 010.

    ハイリスクハイリターンなグロース株投資

グロース株とは?

グロース株は成長株と呼ばれる株式銘柄のこと業績株価が高水準であり今後の成長が期待されるという特徴を持ちます

 

またグロース株は流行りの業種IT関連最先端の技術といった分野の企業の株式であることが多く世界的にも注目を浴びていることがあります

 

代表的なグロース株はキーエンスリクルートホールディングスなどです

グロース株とバリュー株の違い

バリュー株とは本来持っているはずの企業価値より株価が低いという状態の銘柄を指す言葉ですその性質から割安株とも呼ばれます

 

一方でグロース株は株価が高水準であるためバリュー株とは対局とも言えます違いについては下記の通りです

グロース株は売上の伸び率利益の成長率がともに高いため利益をあげられる可能性が高いです

 

特に株価の上昇タイミングをうまく狙えれば短期取引でも利益をあげられます

 

一方バリュー株は売上の伸び率利益の成長率がともに低いため長期取引向きであり株式選びもより慎重に行う必要があります

グロース株のメリット

メリット1. 株価上昇の可能性が高い

グロース株は高い成長率などが期待できるため長期的な上昇トレンドに入った場合などには株価が大きく上昇する可能性が高いです

 

グロース株を見つけタイミング良く取り引きできれば利益を大きく伸ばすことも可能でしょう

メリット2. トレンドをつかめれば長期投資もおすすめ

グロース株がトレンドを形成し継続している場合には買いポジションの保有で利益を伸ばすことができます

 

そのためトレンドをつかめれば長期投資にもおすすめですまた小刻みに取り引きを繰り返す手間がない点もメリットと言えます

メリット3. タイミング次第では短期投資にもおすすめ

グロース株は長期投資だけでなく短期投資にもおすすめできるタイミングがあります

 

具体的には企業の大きな成長が見込まれる発表があった場合決算内容が非常に良かった場合などです

 

上記のようなタイミングでは株価が短期間で大きく上昇する可能性があり短期取引の確度も高まりますよ

グロース株のデメリット

デメリット1. 配当金なしの場合が多い

グロース株は基本的に成長段階であるため利益は配当金としての還元ではなく事業拡大や強化などの投資へ使われる場合が多いです

 

配当金を目的とした運用には不向きと言えますのでご注意ください

デメリット2. 株価が割高なことが多い

グロース株は成長段階であるため将来的な期待値を加味した価格設定をされていることが多く割高なケースも多々見られます

 

購入後も成長トレンドが続く場合には割高でも利益が取れる可能性はありますが必ずしもそうとは限りません

 

そのため購入を検討する際には業界の動向企業の成長度合い将来性などを考えるようにしましょう

 

また予算やリスクの許容範囲も併せて検討するのがおすすめですよ

デメリット3. 株価急変の可能性がある

グロース株は事業成長に行き詰まる先行きが見えなくなるといったことが起こると株価が急落する可能性もあります

 

そのためグロース株を保有しているときはニュースや企業の動向などをしっかり確認分析に努めましょう

バリュー株のメリット

メリット1.株価の変動幅が狭い

バリュー株は前述の通り利益の成長率などが低いためグロース株と比較した場合株価の変動幅も狭いです

 

そのため激しい価格変動が起こりにくく低リスクな運用に向いています保有中の含み損が怖い方などにはおすすめの銘柄ですよ

メリット2.配当などが安定している

バリュー株の多くは配当株主優待といった付帯特典が充実しています

 

特に配当はグロース株にはついていないことが多いため配当狙いの方にはバリュー株がおすすめです

 

また配当金に対し割安なバリュー株を購入できれば高い利回りでの運用にも期待できますよ

バリュー株のデメリット

デメリット1.利益を伸ばしにくい

バリュー株は前述の通り成長率が低く株価の変動幅が狭いという特徴を持つため大きく利益を伸ばすということには不向きです

 

またバリュー株のほとんどは割安な株価で放置されており2倍…10倍…などと上を目指す銘柄も少ない傾向にあることを覚えておきましょう

デメリット2.株価が下がり続けることもある

バリュー株投資は投資家によって割安だった価値が見直され適正水準へ上昇することを期待し行う投資手法です

 

しかしすべてのバリュー株が適正価格に戻れるというわけではなく株価が戻ることなく下落し続ける場合もあります

 

また業績の悪化財務状況の悪化といった理由で割安となっている場合株価が適正水準へ戻らないことも十分に考えられます

 

割安で放置されているのはたまたまではなく確固たる理由があるため購入を検討する際にはしっかり確認しておきましょう

グロース株の見つけ方

ROEと売上高成長率を見る

ROE自己資本利益率とは企業の自己資本株主資本に対する当期純利益の割合で算出するには当期純利益 ÷ 自己資本 × 100の式を用います

 

株主のお金を使って企業がどれくらいの利益を出しているかがわかるので投資先を選ぶ際に企業の収益性を測り還元率の高いところへの投資につなげられます

 

一般的にはROE10を目安にそれを上回る場合は収益性が高いと判断されます

 

売上高成長率その名の通り企業の売上高の成長率を測る指標です当期売上高ー前期売上高÷前期売上高 × 1001年間の伸び率が計算ができます

 

売上高が成長しているほど今後の企業規模の拡大も期待できると考えられます

 

ただし売上高成長率を見るときは過去数年の成長率を比較すること同業他社と比較すること市場全体の成長率と比較することなども大切です多角的な視点を持って企業を分析していきましょう

配当金のない割高株を見つける

デメリットの部分でも言及しましたがグロース株は配当金がなく割高であることが多いですつまりこの特徴を持っている銘柄を探すのも有効な一手です

 

株価が割高かどうかを測るにはPBR株価純資産倍率PER株価収益率を見ることで判断できます

 

PBR株価が純資産×何倍なのかを示す指標で株価÷1株あたりの純資産BPSで求められます

 

PBRが低い=株価は割安PBRが高い=株価が割高と覚えておきましょう

 

一般的には企業価値=株価であるPBR1倍を基準として企業のPBR1倍より高い場合には企業価値に対し株価は割高と判断されます

 

PBRは純資産が計算時の分母となるため短期的な指標には使えません

 

PER1株あたりの株価が利益の何倍かを示す指標で株価÷1株あたりの利益EPSで求められます

 

PER低い=株価が割安PER高い=株価が割高と覚えておきましょう

 

一般的には日本国内の平均PER15倍程度とされていますただしPERは業種によって平均が大きく異なるので同業種間で比較して考えるのが良いでしょう

業界や企業の成長性を分析する

株価の上昇には業界企業の成長が欠かせません

 

業界や企業の成長性をはかる際には

  • 投資対象の業績推移
  • 新商品サービスの開発状況
  • 海外市場における同業種の動向

といった項目を確認してください

 

また業界全体のトレンドや課題感などから今後の成長を予測するのもおすすめですよ

グロース株は金利の変動に影響を受けやすい?

金融商品であるため金利の影響はもちろん受けます一般的に金利上昇バリュー株が優位になる金利下降グロース株が優位になるとされています

 

金利上昇でグロース株が不利と言える要因には債券とグロース株の間にある利回りの差が埋まることが挙げられます

 

極端な話をすれば同じ期待値なのにリスクに差がある金融商品を取引する場合低リスクの商品が選ばれるということと同じです

 

ただし状況次第で金利上昇がグロース株にプラスとなる可能性もあります

 

例えば景気拡大に伴うインフレなどが起こった場合一般的には金利上昇が見られ各企業の業績拡大が予想されますこの場合企業の将来的な売上や利益も高まると言え一時的に下落したグロース株が将来的な価値を見直され元の水準以上となることも考えられます

実際20093月から202112月までの153ヵ月における日米それぞれの金利の変化と株価指数の騰落の関係を調べると日米とも金利上昇時に7割以上の確率で株価が上昇しグロース株でも下落した確率は3割以下という結果になりました金利がほぼ横ばいの月を含んでいるとはいえ過去の経験則からは金利上昇で株価が下落すると一概に言えないようです
引用元:楽読ラクヨミhttps://www.nikkoam.com/market/rakuyomi/2022/vol-1793

グロース株投資に向いている人

グロース株は価格の変動幅が大きく将来性への期待値も高いためキャピタルゲインを狙いたい方ハイリスクハイリターンな投資をしたい方などにおすすめです

 

ただしグロース株は将来的な価値が見込まれ価格が上がっているので言い換えれば確実性があるわけではないとも言えます

 

高い分析精度情報収集能力などが必要となる玄人向きの銘柄なのでその点ご注意ください

ハイリスクハイリターンなグロース株投資

グロース株についてバリュー株との違いとその見つけ方などを解説しました

 

上記で解説した通りグロース株はハイリスクハイリターンです利益を狙えば相応のリスクもついてきますので大きな損をしないよう慎重な立ち回りを心がけましょう

情報提供:グロース株とは?バリュー株との違いと見つけ方
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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