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グリーンボンドについて解説します
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投資の知識

グリーンボンドとは?特徴やメリットデメリットをわかりやすく解説

2023.10.30

証券コード

近年環境への配慮がますます重要視され企業や政府は持続可能なプロジェクトに資金を供給しています地球温暖化や環境問題への対策は急務です

その中でグリーンボンドGreen Bondという言葉が注目されていますグリーンボンドは資金調達の手段として環境に配慮したプロジェクトへの投資を勧める商品です

今回の記事ではグリーンボンドの基本から特徴メリットデメリットまでを詳しく解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    グリーンボンドとは

  • 02.

    グリーンボンドの特徴

  • 03.

    グリーンボンドの購入方法

  • 04.

    グリーンボンドのメリット

  • 05.

    グリーンボンドのデメリット

  • 06.

    環境問題に関わるグリーンボンドを投資に取り入れよう

グリーンボンドとは

グリーンボンドは持続可能性と環境への配慮をコンセプトにした金融商品です再生可能エネルギー発電エネルギー効率向上廃棄物管理の改善持続可能な交通手段の促進森林保護など環境によい影響を与える取り組みへ資金を提供しています

 

環境問題への意識が高まっている現在投資家は環境に配慮した投資を求めますグリーンボンドはこれらの投資家が環境に良い影響を与えられる手段として選択できる商品です

 

対して企業や機関もグリーンボンドを発行することで環境に対する責任を強調できます企業の持続可能性への評価が向上し新たな投資を受けられる可能性が高まるのです

グリーンボンドの発行主体

グリーンボンドの発行主体は多岐にわたります主な発行主体は以下の通りです

 

  • 政府や地方自治体
  • 金融機関
  • 企業
  • 国際機関

 

国や地域の政府および地方自治体環境問題に対処し持続可能なプロジェクトを推進するためにグリーンボンドを発行します再生可能エネルギーへの投資環境インフラの整備クリーンな交通機関の整備など地域社会全体にポジティブな影響をもたらすプロジェクトへ資金を集められます

 

銀行や金融機関グリーンボンドを発行していますポートフォリオを環境に配慮した資産にシフトして環境への貢献を強調する効果を持ちます

 

多くの企業自社の持続可能性目標を達成し環境への取り組みを示すためにグリーンボンドを発行しています集めた資産は再生可能エネルギー省エネ技術環境への影響を軽減する製品開発などさまざまな取り組みに使われるでしょう

 

国際機関や開発銀行グリーンボンドの発行に関わります世界中で持続可能な開発を促進し環境問題に対処するための資金を集めることが目的です

グリーンボンドの投資者

グリーンボンドの投資者は機関投資家または個人投資家です

 

機関投資家はグリーンボンドにおいて主要な投資家です年金基金投資信託保険会社および他の機関投資家は長期的な視点でポートフォリオを構築しています環境への持続可能な投資を推進するためにグリーンボンドへの投資が行われています

 

近年個人投資家もグリーンボンドに参入するようになりました個人投資家は銀行や証券会社を通じてグリーンボンドに投資をします社会の動きに合わせ環境への配慮を重視する投資家が増えたことが伺えます

グリーンボンドの原則やガイドライン

グリーンボンドは環境への配慮と持続可能なプロジェクトへの資金提供のための重要な商品として注目を集めていますしかしグリーンボンドの信頼性と透明性を確保するためには厳格な原則とガイドラインが必要です

 

グリーンボンドの発行主体はいくつかの基本原則に従う必要がありますこれらの原則には資金の使途の透明性プロジェクトの環境への影響評価資金の監査と報告が含まれます

 

国際的な金融機関や規制機関はグリーンボンド市場の発展をサポートするためにさまざまなガイドラインを発表していますその中で最も重要なものが国際的な緑の債券原則Green Bond Principlesですこれはグリーンボンドの発行運用報告に関する規則を定めていて市場の透明性と信頼性を向上させています

グリーンボンドの特徴

グリーンボンドは環境へのポジティブな影響を追求するために発行される特別な債券ですそのため他の金融商品とは異なる特徴を持ちます

大きな特徴は次の2点です

 

  • 資金は環境やエネルギー関連に使われる
  • 償還方法は4種類

資金は環境やエネルギー関連に使われる

グリーンボンドの最も重要な特徴として資金が環境やエネルギー関連のプロジェクトに使用されることが挙げられます

グリーンボンドは再生可能エネルギーへの投資廃棄物管理の改善環境インフラの整備持続可能な交通手段の促進など環境へのポジティブな影響を持つプロジェクトに資金を割り当てます

償還方法は全部で4種類

グリーンボンドの償還方法は通常の債券よりも多いと言えます以下にグリーンボンドの償還方法を示します

 

  • フィクスドカラットバリュー (Fixed Par Value)
  • アマチュアリゼーション (Amortization)
  • バレー (Bullet)
  • シンキングファンド (Sinking Fund)

 

フィクスドカラットバリュー (Fixed Par Value)商品のもともと価格を満期に返済する方式です元本は保証されていて比較的低いリスクで投資を行えます

 

アマチュアリゼーション (Amortization)は債券の元本が徐々に償却される方式です長期プロジェクトに対する資金供給によく使われる方式といえます

 

バレー (Bullet)債券が満期に返済される代わりに元本の一部がリファイナンスや延長に使用されるような方式です

 

シンキングファンド (Sinking Fund)一定期間ごとに元本の一部を償却して最終的に全額を満期に転換する方式です

 

これらの償還方法は発行主体のプロジェクトの特性に応じて選択されます投資家はリスクとリターンのバランスを考慮して償還方法を選ばなくてはなりません

グリーンボンドの購入方法

グリーンボンドを購入する方法は3つあります

 

  • 金融機関
  • オンライン取引プラットフォーム
  • 投資信託

 

最も一般的な方法として銀行や証券会社などの金融機関を通した購入方法が挙げられます金融機関は一般の投資家に対してグリーンボンドを提供し購入をスムースに進めるサポートも行います

投資家はその金融機関の証券口座を開設して購入したいグリーンボンドを選択して手続きをします

 

一部のオンライン取引プラットフォームではグリーンボンドも取引可能です投資家に対して多くの情報を提供するプラットフォームも多くうまく使えばより効果的な投資ができるでしょう

投資家は自身のオンライン口座を通じて選択したグリーンボンドを購入します

 

専門的な投資信託ETFやファンドの購入よりグリーンボンドへも投資可能です多くのファンドは複数のグリーンボンドをポートフォリオに組み入れていますリスクを分散したいときにおすすめな投資手法です

ファンドを通じてグリーンボンドへの投資を行う場合はファンドの運用会社を通じて商品を購入します

グリーンボンドのメリット

グリーンボンドには投資家にとって主に4つのメリットがあります

メリット1:環境問題に関われる

グリーンボンドは環境へよい影響を与える目的で発行されるため投資家はグリーンボンドの購入を通じて環境問題に積極的に関われます

資金は再生可能エネルギーエネルギー効率向上廃棄物管理の改善など環境に関連するプロジェクトに流れます投資によって直接的に環境へ支援できる点は大きなメリットと言えるでしょう

メリット2:比較的リスクが低い

多くのグリーンボンドは満額返済が行われます元本保証があるため投資家は比較的低いリスクで投資を行えます

満額返済は安定した投資をしたい方に最適な返済方法です特に退職金や老後資金の運用など大きく損をしたくない投資に向いているでしょう

メリット3:定期的なレポーティングがある

発行主体は資金の使途を追跡しグリーンボンドの進捗状況や資金の使途に関する定期的なレポートをしなければなりませんこれはグリーンボンドに関する規則やガイドラインで定められています

投資家は投資の成果をいつでも確認できます自分のお金が環境問題に使われているかどうかを知りたい方も安心です

メリット4:透明性が高い

グリーンボンド市場は透明性が高く国際的なガイドラインに基づいて運用されていますグリーンボンドの基準や評価が理解しやすいのも投資家にとってはメリットでしょう

グリーンボンドのデメリット

グリーンボンドへの投資には多くのメリットがありますが一部の投資家にとってはデメリットも存在しますグリーンボンドの主なデメリットについて注意すべき点を解説します

デメリット1:債券よりも利回りが低い

グリーンボンドの利回りは通常の債券に比べて低い傾向があります

グリーンボンドは環境に貢献するプロジェクトに資金を供給する投資商品です収益性が低いプロジェクトに投資する場合もありますそのため投資家は環境への貢献を優先する代わりに高いリターンを追求できない可能性があります

デメリット2:資金の使い道に意見できない

グリーンボンドを購入する投資家は資金の具体的な使い道に対して意見を表明する機会を持てません

グリーンボンドは発行主体が投資対象を選定し資金の使途を管理します基本的に投資家はその投資対象選定に関わることができません

デメリット3:法律による定義がない

グリーンボンドに関する法的な定義はありません国や地域市場規制によって基準は異なりますそのためグリーンボンドの基準や評価について正しい比較や選定が難しく不確実性を抱えることがあります

加えて一部の発行主体が環境に対する虚偽の主張を行うことも懸念されています

環境問題に関わるグリーンボンドを投資に取り入れよう

グリーンボンドは環境への配慮と持続可能性への貢献を目指したい方にとっては魅力的な投資商品です

 

グリーンボンドの資金は環境やエネルギー関連プロジェクトに使用されていますガイドラインが存在し市場の信頼性と透明性も高いといえるでしょう

 

投資を検討する際は自身の投資目標や目的を考えてぜひグリーンボンドも取り入れてみましょう

情報提供:グリーンボンドとは?特徴やメリットデメリットをわかりやすく解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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