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三角持ち合いについて解説
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投資の知識

三角持ち合いとは?3つのパターンとポイントを解説

2023.11.30

証券コード

三角持ち合いはチャートから株価や為替のトレンドを見極めるテクニカル分析の1つです売買のタイミングを図ったり今後の動向を予測する際に役立ちます他のテクニカル分析と併用することで予測の確度も高くなります

三角持ち合いのパターンや売買に活かすポイント注意点などをしっかりと押さえて今後の投資に役立ててください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    三角持ち合いとは

  • 02.

    三角持ち合いの3パターン

  • 03.

    三角持ち合いが現れた際の売買の見極め方

  • 04.

    三角持ち合いのポイント3

  • 05.

    短期少額の取引から始めてみよう

三角持ち合いとは

株価や為替が上下を繰り返すうちその変動幅がだんだんと狭まりチャートが三角形の形になる状態を三角持ち合いと呼びます証券会社によっては三角保ち合いと表現していますどちらも同じ意味合いです

 

三角持ち合いが現れるとその後相場がどちらかに大きく動くと言われているため投資家にも注目されているテクニカル分析です

 

また三角形の形から別名トライアングルフォーメーションとも呼ばれています

 

三角持ち合いの期間が長い場合それだけその後の反動も大きくなる傾向があります

三角持ち合いの3パターン

三角持ち合いにはできる三角形の形から3つのパターンがありますそれぞれを確認していきましょう

パターン1:上昇型

形成される三角形が左上の角が90度に近く株価の上値を結ぶ線がフラットな直角三角形です下値が徐々に切り上がる=投資家が株価の下落を待ちきれず買っている買いが強い状況を示します

 

強気の予測につながるためこの三角持ち合い後は株価が上昇する確率が高いとされています

一方株価の下値を結ぶ右上がりの線を超えて株価が下落する場合上昇型の三角持ち合いは終了になります

パターン2:下降型

形成される三角形が左下の角が90度に近く株価の下値を結ぶ線がフラットな直角三角形です上値が徐々に切り下がる=投資家が株価の上昇を待ちきれず売っている売りが強い状況を示します

 

弱気の予測につながるためこの三角持ち合い後は株価が下落する確率が高いとされています

一方株価の上値を結ぶ右下がりの線を超えて株価が上昇する場合下降型の三角持ち合いは終了になります

パターン3:均衡型

上値も下値も同じように限定的になっていき形成される三角形が二等辺三角形に近くなるパターンです株価の値上がりを期待する投資家と値下がりを予測する投資家がそれぞれ買いと売りを行っている状態で専門家でも三角持ち合い後の予測が難しいパターンになります

 

均衡型の三角持ち合い時は売買を控えておいた方が良いかもしれません新たな三角保ち合いでトレンドが確認できるまで保留するという選択肢もあります

三角持ち合いが現れた際の売買の見極め方

三角持ち合いが形成された場合どのように投資するポイントを見極めれば良いか確認していきましょう

レジスタンスラインを突き抜けたら買い

パターン1の上昇型の場合株価の上値を結ぶフラットな線=レジスタンスラインを突き抜けるケースはその後の価格上昇が期待できるとされています

狙っていた銘柄でこのチャートが見られた場合は買い付けのチャンスと捉えることができるでしょう

サポートラインを突き抜けたら売り

パターン2の下降型の場合株価の下値を結ぶフラットな線=サポートラインを突き抜けるケースはその後価格の下落が予想されるチャートです

保有銘柄でこのチャートが見られる場合には売却を検討した方が良いかもしれません

 

三角持ち合いのポイント3

三角持ち合いを理解するうえ上で押さえておきたいポイントを確認しておきます

ポイント1:ブレイクを見逃さない

前述のレジスタンスラインを突き抜けるまたはサポートラインを突き抜ける現象をブレイクと呼びます三角持ち合いを見つけられたら次はブレイクするタイミングを見逃さないことが大切です

 

形が整った三角形は多くの投資家がチャートから三角持ち合いを見つけやすく注目度が高まっていますブレイクすれば動向を伺っていた投資家が動き出すためその後大きな変動につながる傾向があります

 

また三角形の頂点を形成する以前頂点付近でチャートが大きく動き出すケースが多く三角形を形成する前にブレイクするケースもよく見られます三角持ち合いの途中で動き出す場合判別が難しいと感じる方もいるでしょう

ポイント2:だましに注意

だましとはチャート分析において予測した逆の動きを見せることを意味します三角持ち合いにももちろんだましは発生しますだましは必ず起こるものと考えておいた方が良いでしょう

 

そのうえでだましかどうかを判断する基準としては以下が挙げられます

①上位足で確認する

日足チャートを見ている場合は週足チャートを週足チャートを見ている場合は月足チャートといった風に時間軸を長く設定し直して確認してみることをおすすめします

上位足=長期で見るチャートトレンドを見直すことでだましを避けられるケースがあります

②三角持ち合い以外のテクニカル分析を活用する

だましのケースもあるため売買のタイミングを三角持ち合いだけを基準に行うことは危険です他のテクニカル分析を併用することで正確性を高めることが期待できます

 

例えばボリンジャーバンドは三角持ち合い同様売買のタイミングや今後の株価の動きを予測するのに役立つ指標です三角持ち合いとの併用に適していると言えます

ポイント3:トレンド転換のサイン

三角持ち合い後は上昇または下降が予想されるためトレンド転換のサインになっています

 

特にパターン3の均衡型はどちらの方向に動くか予測は難しいですがどちらにしても三角持ち合い後の大きな動きが期待されるためやはりトレンドの転換期が近づいていると判断できます

 

三角持ち合いを見つけたら売買のチャンスが近づいている可能性があるため購入や売却を検討している銘柄がある場合は動向をこまめにチェックしておくと良いでしょう

短期少額の取引から始めてみよう

三角持ち合いはチャートで判断が可能なため投資初心者にも比較的活用しやすい指標になります一方でだましなどもあるため三角持ち合いだけを見て投資判断を下すことは避けましょう

 

最初のうちはラインが上手く書けない三角形が見えてこないということもあるかもしれませんが覚えておいて損はない指標です三角持ち合いが見られる銘柄を教えてくれるウェブサイトも存在するためそちらを参考にしても良いかもしれません

 

まずは短期的な少額取引から始めて三角持ち合いを活用したトレードに慣れていくのも1つの手です

情報提供:三角持ち合いとは?3つのパターンとポイントを解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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