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レバレッジについて解説
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投資の知識

レバレッジとは?メリットと注意点を解説します

2024.02.19

証券コード

レバレッジ投資や財務の世界でよく聞く用語ですしかしその意味や重要性を正確に理解している人は少ないでしょう

レバレッジは持っている資産を最大限に活用するための強力な装置です投資家や経営者はレバレッジの理解が必要不可欠と言えます

今回の記事はレバレッジの基本やメリットと注意点を詳しく解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    レバレッジとは

  • 02.

    レバレッジに関連する用語

  • 03.

    レバレッジの計算方法

  • 04.

    レバレッジを活用した取引のメリット

  • 05.

    レバレッジを活用した取引の注意点

  • 06.

    レバレッジを知って投資に活用しよう

レバレッジとは

レバレッジ経済学投資財務などの分野でよく使われる用語です直訳するとてこの原理となりますが投資におけるレバレッジは預けた証拠金をてこに元手以上の金額で取引ができることを指します資産を最大限に活用しリターンを最大化するための手法です

 

レバレッジを使うと投資家は自分の資本よりも大きな取引を行えます例えば資本が1万円のとき通常の取引では1万円分の売買のみ可能ですしかし10倍のレバレッジをかければ10万円分の取引が行えます

 

レバレッジの活用により小額で大きなポジションを持つことができ大きな利益を狙えますただし損失が拡大する可能性もあるためレバレッジを使った取引は慎重に行う必要があります

レバレッジに関連する用語

レバレッジを活用するにはレバレッジに関連する用語を知っておく必要がありますここではよく出てくる用語を5つご紹介します

実効レバレッジ

実効レバレッジは投資や取引においてリスクとリターンを評価する指標です持っている商品の合計金額を純資産で割って計算して求めます

 

実効レバレッジは単に証拠金や借金の量だけでなくポジションのリスクも考慮に入れた数値です例えば計算で出てきた値が大きいと現在のポジションが伴うリスクが大きいといえます高い実効レバレッジは損失を拡大させる恐れがあります

 

実効レバレッジを計算することでポジションのリスクを正確に評価し適切なリスク管理をおこなえるでしょうポートフォリオ全体のリスクとリターンを最適化する際にも役立ちます

証拠金

証拠金は取引を行う際に投資家が口座に預ける一定の金額を指します

 

証拠金は証券会社やブローカーによって決められていてポジションの総額に対して一定の割合を要求されます例えば1%の証拠金を要求する場合1万円の取引をするには100円の証拠金が必要です

 

証拠金は取引で使用する資本を保護します取引で損失が生じても損失額が証拠金を下回らないように制限されます

 

ただしレバレッジの魅力は小さな証拠金で大きなポジションを持てる点です証拠金の割合が高ければ損をしたときのリスクは低くなりますが取引できる総額は少なくなります反対に証拠金の割合が小さいと少ない資本で多くの額の取引ができその分リスクは高くなります

 

投資家は証拠金の割合を慎重に選択してリスク管理を適切に行う必要があります

証拠金維持率

証拠金維持率は投資家が取引を維持するために必要な証拠金の最低割合です証拠金維持率は取引を行っているブローカーや証券会社によって設定されています

 

持っている商品の値段が下がり証拠金額を下回ると証拠金維持率が満たされなくなりますその場合ブローカーや証券会社がポジションを強制的に決済します

例えば証拠金維持率が50%の場合保有商品の価値が証拠金の50%未満になると強制的に決済される恐れがあります

 

証拠金維持率による強制決済は投資家が被る損失を許容範囲内に留めるための制度ですリスクを抑えるメリットがある一方自分が望まないタイミングで取引が行われるというデメリットもあります

 

投資家にとって証拠金維持率の選択は重要です適切な割合を選ぶことが投資の成功に大きく関わるでしょう

ロット

ロットは取引の大きさや規模の表現に使われる指標です標準ロットミニロットマイクロロットナノロットの4種類があります

 

標準ロットは通常10万の基本通貨を表します大規模な取引を行う人に向いている指標です例えばEUR/USDの標準ロットは10万ユーロです

 

ミニロットは1万の基本通貨を表します初心者や小規模なトレーダーに適しています例えばEUR/USDのミニロット取引は1万ユーロの価値を持ちます

 

マイクロロットは1,000の基本通貨をナノロットはこれよりもさらに小さな数を表します初心者や非常に小規模なトレードに適していてナノロットなら1つの基本通貨から取引をできます

 

ロットサイズはリスクとリターンに直結します大きなロットサイズは大きな利益をもたらす一方大きな損失を招く可能性もあります

ロスカット

ロスカットは取引で設定された損失限度です取引が不利な方向に進み損失が特定の金額やパーセンテージに達したときに保有商品を自動で売却するしくみです投資家が大きな損失を被ることを防ぐためのしくみともいえます

 

レバレッジを使用する投資家は商品を保有する際にロスカットの値を設定しますそして損失がこの値を超えるとすぐに取引が終了します感情に左右されない売買をしたい方に向いている制度です

レバレッジの計算方法

レバレッジは以下の数式で簡単に計算できます

 

レバレッジ=トレードの合計額÷自己資本

 

自己資本は投資家が口座に預けた元本でトレードの合計額は取引の合計価格です例えば1万円の自己資本で10万円の取引を行った場合レバレッジは10倍になります

レバレッジを活用した取引のメリット

レバレッジには多くのメリットがあります主なメリットは以下のとおりです

 

  • 少ない資金でも投資ができる
  • 大きな利益をねらえる

 

ここからはこれらのメリットについて詳しく解説します

少ない資金でも投資ができる

レバレッジは資金が少ない投資家に向いているしくみですレバレッジを利用すると元本に比べて大きな額の取引ができます計画的にレバレッジを活用して資産の成長をうながすことも可能です

 

レバレッジを適切に管理すればリスクコントロールもしやすくなるでしょう損失を最小限に抑えるようなリスク管理を心がけてください

大きな利益をねらえる

レバレッジで少ない元手で大きな取引をすれば本来得られなかった額の利益を手に入れる可能性が出てきます

 

仮に自己資本が1万円しかない場合どれだけ工夫をしても大きな利益は得られないでしょうしかし100倍のレバレッジをかけて100万円の取引をすれば元の資本の何倍もの利益を得られるかもしれません

レバレッジを活用した取引の注意点

レバレッジは投資家にとってとても良いしくみですがデメリットや注意点もあります注意点の多くはリスクの大きさによるものですレバレッジを利用するときは注意点やリスクを知り大きな損失を被らないような工夫をしてくださいここからはレバレッジの注意点を紹介します

ポジションを持ちすぎない

レバレッジにおいて最も重要な注意点は大きすぎる金額で取引を行わないことです要は高い倍率のレバレッジに気をつける必要があります

 

レバレッジが高すぎると損をしたときの損失額も大きくなります市場がわずかに変動しただけでも大きな損を被る恐れが生じるでしょう

 

高額の取引は投資家にストレスをかけ感情的な判断を誘発する危険性もあります冷静な判断とリスク管理が難しくなるかもしれません

 

自分が許容できるリスクの範囲を理解して慎重にレバレッジの倍率を決めましょう

証拠金には余裕を持つ

レバレッジを利用する際は証拠金に余裕を持つ必要があります

 

証拠金に余裕を持つと予期せぬ損失に対処しやすくなりますリスクを最小限に抑えるためにも証拠金に対する余裕は欠かせません

証拠金の割合によってはブローカーや証券会社が強制的に取引を終了する恐れもあります

 

また証拠金に余裕があれば投資家は感情的なプレッシャーからも解放されるでしょう冷静な判断がしやすくなったり過度なストレスを回避できたりします

手数料や税金は事前に確認する

取引では手数料や税金についても忘れてはいけません

 

例えばレバレッジを利用すると取引額が大きくなり手数料が増加する可能性があります証券会社によって手数料構造は異なるため事前の確認や把握が欠かせません

 

またレバレッジをかけた商品を保有する際スワップ料金と呼ばれる費用が発生する場合がありますスワップ料金は商品を翌日に持ち越すときに関わる費用です

 

それだけでなく利益に対する税金も増えるかもしれません収益に対する税金を把握し事前に計画を立てることが重要です

レバレッジを知って投資に活用しよう

レバレッジは投資や取引で使われるしくみでうまく活用すれば少ない資本で大きな取引を行えます主なメリットとして少ない資本で大きなポジションを取れることが挙げられますしかし注意点も存在します過度なポジションは避けリスク手数料税金を理解しましょう適切な倍率を選び証拠金に余裕を持たせればリスクを最小限に抑えることができますレバレッジを活用するには慎重な計画と戦略が不可欠と言えるでしょう

 

情報提供:レバレッジとは?メリットと注意点を解説します
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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