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パッシブ運用の基本について解説
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投資の知識

パッシブ運用の基本とは?投資を始める前に知っておくべきこと

2024.01.11

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パッシブ運用は長期的な投資手法の1つで市場全体の動きに連動する形で資産を運用する方法ですこの記事ではパッシブ運用の基本原則やアクティブ運用との違いメリットやデメリットに焦点を当て投資初心者が知っておくべき重要な情報をわかりやすく解説しますパッシブ運用のしくみを理解して低コストで効果的な投資を始めましょう

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    パッシブ運用とは?

  • 02.

    パッシブ運用のメリット

  • 03.

    パッシブ運用のデメリット

  • 04.

    パッシブ運用の種類

  • 05.

    パッシブ運用の魅力

パッシブ運用とは?

パッシブ運用の基本原則

パッシブ運用は市場全体の値動き指数の値動きと同様の投資成果を目指す運用方法です

 

具体的には日経平均株価やTOPIX東証株価指数などの株価指数S&P500やダウ平均などの外国株指数債券指数など市場全体の値動きを表す指数をベンチマークとしてその動きに連動するように投資信託を運用する方法です

アクティブ運用との違い

パッシブ運用が市場平均に従ったポートフォリオを構築するのに対しアクティブ運用は運用担当者が市場の動向や銘柄の選定に積極的に関与する投資手法です

 

彼らは市場の変動や将来のトレンドを予測しそれに基づいてポートフォリオを組み立てたり調整したりしますパッシブ運用と比べアクティブ運用はハイリスクハイリターンと言えるでしょう

パッシブ運用のメリット

パッシブ運用のメリットは大きく分けて以下の2つです

手数料が安い

パッシブ運用はアクティブ運用と比べて手数料の安さが最大のメリットですパッシブ運用は指数の動きに連動するように運用するためファンドマネージャーの裁量がほとんどありませんそのため手数料を安く抑えることができます

 

一方アクティブ運用はファンドマネージャーの裁量が大きく市場の変動やトレンドを分析して市場平均を上回るリターンを狙うため運用コストも高くなります

 

例えば日経平均株価に連動するインデックスファンドの信託報酬は年率0.1%0.2%程度であるのに対しアクティブ運用の投資信託の信託報酬は年率1%2%程度が一般的です

 

手数料が安いということは投資で得られるリターンがより多く残るということです例えば年間5%のリターンを得た場合手数料が0.1%の投資信託では手数料控除後のリターンは4.9%となります一方手数料が1%の投資信託では手数料控除後のリターンは4%となります

長期的に安定したリターンが期待できる

パッシブ運用は市場平均に連動する運用を目指すため短期的な値動きに影響を受けにくい傾向がありますそのため長期的に安定したリターンが期待できます

 

過去の実績を見ると株式市場や債券市場は長期的には上昇傾向にありますしかし短期的には下落する局面もありますアクティブ運用は市場平均を上回るリターンを狙うため短期的な値動きに影響を受けやすい傾向があります

 

ただしパッシブ運用でも市場全体が大きく下落する局面では損失を被る可能性があります

パッシブ運用のデメリット

パッシブ運用のデメリットは以下の2つです

市場平均を上回るリターンが期待できない

パッシブ運用は市場平均に連動する運用を目指すため市場平均を上回るリターンが期待できません

 

過去の実績を見るとアクティブ運用の投資信託の中には市場平均を上回るリターンをあげているものもありますしかしアクティブ運用は市場平均を上回るリターンを狙うため当然リスクも高くなります

 

一方パッシブ運用はリスクを抑えて運用するため市場平均を上回るリターンを狙うことができません

市場の動きが大きくなると損失が拡大する可能性がある

パッシブ運用は市場全体が大きく下落する局面では連動して損失が拡大する可能性があります

 

例えば2008年のリーマンショックでは日経平均株価は約半値に下落しましたこの局面ではパッシブ運用の投資信託も市場平均に連動して半値程度の損失を被りました

 

リスクが低いと言われているパッシブ運用でも市場全体が大きく下落する局面では損失を被る可能性があることを理解しておきましょう

パッシブ運用の種類

パッシブ運用には大きく分けて以下の2種類があります

インデックスファンド

インデックスファンドとは日経平均株価やTOPIXなどの株価指数S&P500やダウ平均などの外国株指数債券指数など市場全体の値動きを表す指数をベンチマークとしてその動きに連動するように運用する投資信託です

 

インデックスファンドはパッシブ運用の代表的な商品であり手数料が安く長期的に安定したリターンが期待できるというメリットがあります

ETF

ETFとはExchange Traded Fundの略で取引所に上場されている投資信託ですETFインデックスファンドと同様に市場全体の値動きに連動するように運用されます

 

ETFインデックスファンドと比べて売買のタイミングが自由に選べるというメリットがありますまた取引所を通じて売買するため流動性が高いという特徴もあります

パッシブ運用の魅力

パッシブ運用は低いコストで始めやすく手軽にスケールアップできるという利点があります投資初心者が抱える最初のハードルである初期投資額の大きさや専門的な知識の不足といった課題を軽減できます

 

インデックスファンドやETFを利用すれば数千円からでも分散投資が可能です慣れてきたら自分のペースで投資を増やすことができるのも魅力ですまたパッシブ運用は市場全体や特定のセクターに広く分散して投資するためリスクも分散され比較的安定したリターンが期待できます

 

ただし長期的な視点での投資が成功の鍵となるので市場の瞬発的な変動に惑わされないようにパッシブ運用の理解が重要です初心者の場合急に大きな含み損が出た場合焦ってしまう場合がありますそうならないようパッシブ運用は長期的な視点での投資だということをしっかりと理解したうえで始めるようにしましょう

情報提供:パッシブ運用の基本とは?投資を始める前に知っておくべきこと
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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