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時価総額の活用方法と国内外のランキングを紹介
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投資の知識

時価総額とは?株式投資での活用方法と国内外の時価総額ランキング

2023.03.31

証券コード

時価総額は企業が発行した株式の市場価格を合計した指標であり企業の価値を表す重要な要素の1つです

時価総額が大きいほど企業の価値が高いと判断できるため株式投資においては同業他社との比較や成長企業の発掘に役立てられます

この記事では時価総額の概要や活用方法国内外の時価総額ランキングを紹介します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    時価総額とは?

  • 02.

    日本の時価総額ランキングトップ5

  • 03.

    世界の時価総額ランキングトップ5

  • 04.

    時価総額が大きくなる要因

  • 05.

    株式投資において時価総額は重要

  • 06.

    時価総額だけで株取引するのは危険

時価総額とは?

時価総額とは企業の株式の市場価値を表す指標1つですその企業の株式の現在の株価を発行済み株式数で乗じた値を指し株価×発行済株式数で計算できます

 

時価総額は株式市場で企業の価値を測るうえでよく使われる指標です企業の規模を表す指標としても使用され大企業や中小企業を比較する際にも使われます


また企業の成長性や収益性リスクなどの要因を考慮して投資家が企業の価値を判断する指標の1つにもなっています

 

時価総額が大きい企業は一般に業績が安定しており成長性が高く市場での信頼性が高いと言っていいでしょう

 

逆に時価総額が小さい企業は業績が不安定であったり成長性が低かったり市場での信頼性が低いと考えられることがあります

日本の時価総額ランキングトップ5

20232月末現在日本の時価総額ランキングトップ5は以下の通りです



  1. トヨタ自動車… 30兆円
  2. ソニー…約14.4兆円
  3. キーエンス…約14.3兆円
  4. 三菱UFJフィナンシャルグループ株式会社…約12.4兆円
  5. 日本電信電話NTT…約9.6兆円



トヨタ自動車は世界的にもトップクラスの自動車メーカーであり高品質な自動車を提供していますそのため年間の売上高が非常に大きく時価総額の高さにつながっています

 

ソニーは家電製品音楽映画ゲーム金融など多岐にわたる事業を展開しているため業績が振るわない事業でも他の事業での好調な成績でカバーすることができる点が強みです

 

キーエンスは世界初業界初の商品を生み出すことを得意とする電子機器のメーカーです特に工場の自動化や省力化の需要が高まっている現代においてはキーエンスの製品が重要な役割を果たしています

 

三菱UFJフィナンシャルグループは日本の金融業界において三菱グループとUFJグループが合併してできた大手金融グループですそのため一定の顧客基盤や事業基盤が確立されており安定した収益を見込めることが評価されています

 

国内に加えて海外でも事業を拡大しており特にアジアを中心として積極的に展開中グローバルな事業基盤での躍進が期待されています

 

NTT固定電話インターネットデータ通信モバイル通信など日本国内における幅広い通信サービスを提供しており国内の通信市場においてマーケットリーダーの地位を占めています

世界の時価総額ランキングトップ5

20232月末現在世界の時価総額ランキングトップ5は以下の通りです

 

1ドル=135円で換算



  1. Apple (アップル) 2.4兆ドル324兆円 
  2. Saudi Aramcoサウジアラムコ…約7.1SAR258.4兆円1SAR=約36.4円で換算
  3. Microsoft (マイクロソフト) …約1.9兆ドル256.5兆円
  4. Alphabet (アルファベット) 1.2兆ドル162兆円
  5. Amazon.com (アマゾン) 9,600億ドル130兆円



Appleアップル1976年に創業しコンピューターやスマートフォンタブレット音楽プレーヤーウェアラブルデバイスなどを製造販売しています特にiPhoneiPadMacApple WatchAirPodsなどは世界的に知られており高い人気を誇っています

 

サウジアラムコSaudi Aramcoサウジアラビア国営の石油天然ガス会社であり世界最大の石油企業です主に原油の生産精製貯蔵輸送販売を行っています

 

Microsoftマイクロソフト1975年にビルゲイツとポールアレンによって設立されWindowsOfficeSurfaceなどの製品を開発販売しています

 

AlphabetアルファベットGoogleYouTubeをはじめとする様々な事業部門を傘下に持ち広告収入を中心に収益を上げています

 

Amazon.comアマゾン1994年に創業し主に書籍の販売を開始しましたが現在では書籍だけでなく家電製品ファッション食料品デジタルコンテンツなどあらゆる商品を販売する世界最大のオンラインストアとなっています

時価総額が大きくなる要因

時価総額が大きくなる代表的な要因を4つ紹介します

発行株式数の変化

時価総額は企業の株式数と株価の掛け算で計算されるため株式数が増加すると株価が同じであれば時価総額も増加します

 

例えばある企業が1,000株を発行しており1100円の場合その企業の時価総額は10万円1,000株×100になります

 

もしその企業がさらに1,000株を新たに発行した場合株式数は2,000株に増加しますが株価が変わらなければ1株あたりの価値は100円のままです

 

この場合時価総額は20万円2,000株×100になりますつまり株式数が増加したことで同じ株価のまま時価総額が増加したということになります

 

ただし発行株式数が増加することで投資家の所有する株式の割合が薄まり株価が下落する可能性があるので注意が必要です

業界全体の成長

企業が参入している業界が成長すると市場規模が拡大し企業の売上や利益が増加その結果株価が上昇し時価総額が大きくなる可能性があります

 

例えば近年ではEV市場が急成長しておりそれに伴ってEV関連企業の株価や時価総額が上昇しています市場が拡大することで需要が増加し関連企業の収益も増加することが期待されているため投資家はその成長に注目し企業の株式を購入する傾向にあります

 

このように業界全体の成長が見込まれる場合その業界に属する企業の株価が上昇し時価総額も増加することがあります

買収や合併

企業が買収合併を行うことで市場シェアを拡大し競争力を高めることができます

 

また新たな事業が開始され売上や利益が増加することも考えられますこれらが結果的に株価を上昇させ時価総額を大きくする要因となります

例えばある企業が別の企業を買収する場合買収企業が持つ資産や技術顧客ブランド価値などが買収価格以上の価値を持つことがあるためです

 

買収が発表された際には買収企業の株価が上昇し時価総額も増加することがあるのでチェックしておきましょう

投資家の期待

投資家は企業の業績や将来性市場の状況競合他社の動向などを分析しその企業の将来的な収益や成長性について期待を持ちます

 

期待が高まると投資家はその企業の株式を買い需要が増えることで株価が上昇し時価総額も大きくなることがあります

株式投資において時価総額は重要

株式投資において時価総額は非常に重要な指標の1つです

 

時価総額が大きい企業は市場での存在感が大きく多くの投資家から注目されやすくなります

 

株式投資においては時価総額が大きい企業に投資することで比較的低いリスクで安定した収益を得られる傾向があります

 

裏を返せば時価総額が小さい企業に投資することで高いリターンをねらえるのですただその分リスクも高くなることを忘れてはいけません

 

時価総額を株式投資に活用する際の2つのポイントを以下に紹介します

時価総額で企業価値を測る

時価総額は投資家が企業の価値を評価するうえで重要な要素の1つです

 

時価総額が大きければ企業の市場価値が高いと考えられ投資家にとって魅力的な企業と見なされることがあります

 

時価総額には市場の期待や予測が反映されているため企業の将来性や成長性などを示唆する指標となりますがその一方で財務状況や運営の健全性を評価するには限界があります

 

企業価値を測るには時価総額以外にも下記の内容も見ておくといいでしょう

 

  • 営業利益や純利益
  • 負債の割合
  • キャッシュフローの状況
  • 企業が参入している業界の成長性

 

これらの指標を総合的に分析することで企業の価値を正しく評価できます

企業や業種の比較にも用いられる

時価総額は企業間や業種間の比較にも使用されます

 

時価総額が大きい企業はより多くの資本を抱え市場での影響力が大きいことを示します

 

同じ業種の企業を比較する場合にも時価総額は有用な指標となります

 

例えば時価総額が大きい企業は同業他社に比べて資金調達が容易でありマーケティング活動や研究開発に多くの資金を投じることが可能です

 

ただし時価総額だけで企業や業種を比較することには限界があります

 

業種によっては時価総額が大きい企業が必ずしも業績が良いとは限らず逆に時価総額が小さい企業が成長している可能性もあります

時価総額だけで株取引するのは危険

時価総額は企業を評価する際に使われる指標の1つであり株価変動とも密接に関係していますが時価総額だけで株取引することは危険です

 

株式市場ではさまざまな要因によって株価が上下するため時価総額だけでなく企業の業績や財務状況などとあわせて総合的に判断しましょう

情報提供:時価総額とは?株式投資での活用方法と国内外の時価総額ランキング
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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