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IPOと上場の違いIPO投資に必要な手順を解説
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投資の知識

IPOとは?上場との違いIPO投資に必要な手順などを解説

2023.02.16

証券コード

IPO投資は他の株式取引よりも低いリスクで利益を得られる投資方法です有名な会社がIPOをするとその株式を買おうとする人が殺到することから購入が難しいという側面もあります

本記事ではこれからIPO投資を始めたいという方に向け投資を進める際の手順や有望な銘柄を見つける方法について解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    IPOとは

  • 02.

    IPO投資をするメリット

  • 03.

    IPO投資をするデメリット

  • 04.

    IPO投資を行う手順

  • 05.

    IPO投資先を見極めるポイント

  • 06.

    IPO投資は初心者も始めやすい投資法

IPOとは

IPOInitial Public Offeringとは新規公開の株のことです会社が自社の株を新しく市場に公開し取引所で投資家がその株を売買できるようになることを指します

 

企業にとってIPO資金調達の円滑化や社会的信用性のアップ人材採用の活発化など数多くの利点があります

IPOと上場の違いとは

IPOと上場は基本的にほぼ同じ意味で使われる言葉ですどちらも上場していない会社が証券取引所に上場し投資家が株取引できるようにするという点は共通しています

 

上場が株式会社が発行済みの株の取引が可能になることも意味に含めているのに対しIPO新しく公開された株の取引が可能になることという意味に限定されます

 

ただし国内で上場する企業のほとんどが上場時に新規株を公開しているのでIPOと上場の意味はほぼ同じものとして扱われているのが現状です

IPO投資とは

IPO株への投資をIPO投資と言いますまず企業がIPOをする際証券会社に新規公開株の取り扱いを委託します委託された各証券会社は公募価格を決めて事前に購入希望者を募ります

 

応募した投資家の中から抽選で株式を購入する権利が与えられ当選した投資家は公募価格にてIPO銘柄を買うことができますその後企業の上場時に株式を売却しリターンを得る投資方法です

IPO投資をするメリット

IPO投資には投資家にとって数多くの魅力的な要素があります次にIPO投資のメリット4つを詳しく見ていきましょう

投資初心者も利益を獲得しやすい

他の株式投資と比べIPO投資は初心者でも利益を獲得しやすいという特徴があります初値が公募価格を超えることが多い点がその理由です

 

初値が公募価格を超える理由は以下の2つです

 

  • IPOの募集の円滑化を見越してブックビルディングの値を抑える
  • 新しい株なのでその株を持っている人が少ない

前者は投資家がどのくらいの価格であれば株を買うかを予測する需要予測のことでIPOはこの値を低く抑えて公募価格を決めているケースが多くあります株の保有者が少ない点と併せIPOだからこその特徴だと言えるでしょう

 

また仕組みがわかりやすいことからIPOには投資知識の少ない初心者も投資に加わりやすいという利点があります口座入金がなくても抽選に応募できるので自分の資産状態に応じて投資しやすい点もメリットです

短期間で大きな利益を獲得しやすい

IPO投資の期間は需要予測開始から上場まで約2週間から3週間短いことが特徴です

 

一般的な株式投資で短期でリターンを求める場合は知識と経験が必要でかつ常に相場をチェックしておかなければなりませんこれには精神的なタフネスも求められますしかしIPO投資では先に述べた理由によって公募価格以上の初値が付きやすく銘柄を購入したら上場日まで待つだけという非常にシンプルな投資手法です

 

短期間で利益を獲得しやすいので投資に多くの時間を割けない会社員などにも向いていると言えます

少ない資金から投資が可能

公募価格が低めに設定されることが多いのでIPOの種類によっては1株あたりの値段が安いことがあり投資家は少ない資金から投資が可能です

また通常の株式とは違い公募価格でIPOを買う場合は手数料が不要なのでコストを抑えやすいという利点があります

抽選に外れても手数料がかからない

仮に抽選に当たらなかったとしてもIPO投資は手数料が不要なうえ申込みの際に預けたお金は全て返してもらえるので安心です

リスクが少ない投資方法であることから資金を投入した分はリターンを得られなければならないと過度に気負いせず初心者も気軽に投資を始められるのです

IPO投資をするデメリット

IPO投資には多くの利点がある一方でリスクや問題点も存在します

当選確率が低い

IPOへの投資は利益を獲得しやすく人気が高いことから当選確率がとても低くなっています

 

他の多くの株式投資では取引所を通すことで取引ができますがIPOを買う際は多くのケースで抽選に応募しそれに当たらなくてはなりません人気の株の場合は特に確率が低く12が目安となっているケースも存在します

 

また結果が出るまでは投資したお金が拘束され他の用途に使えなくなることもあります人気の株であれば買いたくても買えないということもよくあるので必ずしも望み通りの結果が得られるわけではないことを留意しておきましょう

大きな金額での投資ができない

IPOには大きな金額で投資することはできませんオンラインで投資した場合は購入できる株の数が限定されることもあります

 

1株の公募価格が低くなっているので投資額も50万円ほどになることがほとんどでありそれ以上のお金を投入することは難しいのが実情です

 

複数のところから株を買った場合はこの限りではありませんが抽選に外れるケースを考えると一度に大量のIPO株の購入は難しくなっています

初値が公募価格より下がるケースがある

公募価格が低い傾向のあるIPO銘柄ですが稀に初値が公募価格を下回るケースもあります

 

またIPO株を買った人は会社の上場後すぐに株を売ることが多いので売却数が増えるほど株価が下がりやすくなりそれによって損失が出ることもあります

 

IPO投資はあくまで投資活動の1つであることから絶対に利益が出るというわけではありません市場の動向を確認し損失のリスクと向き合わなければならないのです

IPO投資を行う手順

IPO投資を進めるには以下の5つのステップを踏みます実際の投資の流れを確認していきましょう

IPO株を確認する

上場される株をチェックする段階です年間の上場数は100ほどと多く事前に予定を把握しておかなければ申込みに遅れる可能性があります

 

証券取引所のWEBサイトではIPOの一覧が掲載されているのでまずはそれを確認しどの株に投資するかを吟味しましょう競合他社が少なく躍進中のところは初値が高いことがあるので利益が見込めます自分に合った投資対象を見つけましょう

参考:新規上場会社情報 / 日本取引所グループ

証券会社で口座を開設する

IPOの幹事を務める証券会社は銘柄ごとに異なります投資したい銘柄が決まったらその銘柄を取り扱っている証券会社を調べ証券口座を作りましょう口座を作るために提出すべき書類や開設までに要する時間はそれぞれ異なるのでなるべく早めに手続きを済ませましょう

 

取引方法は複数ありますがオンライン取引であれば手間がかからず他の取引をする場合に費用が少なくて済むという特徴があります

目論見書をチェックする

IPO銘柄を選んだ後は目論見書を確認しますこれは投資の判断を下す際に必要な事項が書かれた書類であり会社側が必ず作成するものです

 

目論見書は初見だと難しく感じることの多い書類ですが最低でもどんな事業業種か業績は好調か財務内容は良いかなどを確認しましょう

ブックビルディングへと申し込む

続いてIPOの公募価格を決定する指標となる値に申し込みましょう申込時は事前に示された仮の価格をもとに購入数を決定します

 

この段階で把握した投資家の希望購入数をもとに価格が決められるので必ず申し込みましょうただしあくまで仮の数なので価格が決定された後に実際の購入数を変更することや購入を見送ることも可能です

 

例えば公募価格が仮の価格よりも低い場合は人気のない株だったことになるので利益が得られない可能性が高いですそういった株は買わないようにしましょう

 

ただし申込みの際に購入用のお金を入金しなければならないところもあるので事前にWEBサイトで確認しておきましょう

株を買う

公募価格が発表され抽選に当たった場合は株を買うか否かを質問されます当選結果の公表があった次の日から数日間のうちに意思表示と購入の手続きをしないと辞退した扱いになるので注意しましょう

 

手続きが済むと購入期限が経過した後にIPO株を持つことになります上場後は初値が決まりますがこの値が上昇した後に急落することもあるので売却の判断は明確な基準を決めそれを踏まえて株を売りましょう

IPO投資先を見極めるポイント

投資先を選定する際は以下の点に注目することでリスクを抑えることができます

投資先の業種や業績を確認する

将来の業績が大きく伸びると予想できるところの場合は投資先に選ばれることが多いです例えばIT企業や競合が少ない新技術を開発するところは人気になる傾向があります一方で食品や金融関連は初値が低くなる割合が高いです

 

WEBや新聞などでトレンドとなる株の情報を入手しておけば公募価格割れしにくい株を選びやすくなり利益を獲得しやすくなります

公募株と売出株の金額を確認する

公募株とは資金調達のために会社が出す株であり売出株は株主が利益のために持っている株を市場に出したものです前者のほうが会社の将来的な利益につながるので市場から高く評価される傾向にあり初値が低下しにくくなります

 

公募株が売出株より多いかを確認することで利益を得やすくなるのです

財務内容を確認する

会社の財務内容は倒産の危険性や債権完済の可能性を吟味するために必要な要素です基本的には自己資本比率が40%以上であれば倒産リスクが低いとされます

  • 自己資本÷総資産他人資本+自己資本×100=自己資本比率

しかし自己資本比率の平均値は業種によって異なっており比率の値が40%未満だからといって倒産リスクが高いというわけではありません業種ごとの平均値をもとに判断することが必要です

平均値を知りたいのであれば事前に経済産業省の情報で確認しておきましょう

IPO投資は初心者も始めやすい投資法

IPO投資は投資知識の少ない初心者も始めやすい投資方法です価格が低めに設定されることが多いので少ない金額から投資でき短い期間で利益を獲得しやすいといった点が魅力だと言えます

 

仕組みがわかりやすく損失も少なくて済むことからこれから投資を始めようとする方にも適した投資手法と言えるでしょうIPO投資に挑戦することで市場の動きを読むことや投資先を慎重に吟味する勉強にもなります

 

ただ投資するためには競争率の高い抽選に当たらなければならずまた投資である以上必ずしも利益が得られるとは限りません

 

将来性のある会社を見極め注意点を踏まえたうえでIPO投資に臨みましょう

情報提供:IPOとは?上場との違いIPO投資に必要な手順などを解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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