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配当利回りの計算方法配当金について解説
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投資の知識

配当利回りの計算方法は?配当金を基礎からわかりやすく解説

2022.11.22

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株式投資によって資産を増やしたいのであれば配当利回りの計算式を学んでおきましょう配当利回りが算出できれば配当金をどれだけもらえるかがわかります

本記事では配当金をもらえる条件や配当利回りを算出するやり方などを詳しく解説します

投資先を選ぶ際のポイントも解説するので投資が初めての方もぜひ参考にしてください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    そもそも配当金とは?

  • 02.

    配当金をもらえる条件

  • 03.

    配当利回りとは

  • 04.

    配当利回りの計算方法

  • 05.

    配当金はいつもらえる?

  • 06.

    配当性向とは

  • 07.

    配当金には税金がかかる

  • 08.

    株価と配当金の関係

  • 09.

    高配当=良い銘柄というわけではない

そもそも配当金とは?

配当金とは株式会社から株主へと支払われるお金のことです

配当とは会社が得た利益の一部を株主へ与えることであり株主が投資によって利益を得る方法のひとつです

例えばある会社が事業で5,000万円の利益を出した場合そのうちの50%である2,500万円を配当金に回したとします20%の株式を持っているのであれば株主は2,500万円の20%である500万円を受け取ることが可能です

配当金をもらえる条件

配当金をもらうには条件があります投資先に利益が出たとしても以下の条件を満たしていなければお金を受け取れません

  • 配当金のある株式を買う
  • 権利付き最終日までに株式を買う

株式には配当の出ない無配当株がありそれを選んでしまうと配当金による収益は見込めないので購入の際はよく確認しましょう

また配当金を得るには権利確定日までに株主名簿に登録されている必要があります権利確定日とは配当金をもらう権利のある株主として登録される日のことです

名簿に登録されるには購入後2営業日ほどかかるので権利確定日を含めた3営業日前までに株式を買っておく必要があります

株主の権利を得られる最後のチャンスとなる日を権利付き最終日といいこの日までに配当金がもらえる株式を買っておくことが大切です

権利確定日は会社によって異なるので事前に調べておくことをおすすめします

配当利回りとは

配当金が多くもらえる株式であるかを確認する指標のひとつに配当利回りがありますこれは株を買った価格に対して1年間で配当金がどれだけもらえるかを示す値です

配当利回りを算出することで多くのお金をもらうにはどこに投資すればよいかがわかります

配当利回りの計算方法

配当利回りを算出するには次の計算式を使います

 

配当利回り1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

例えば株の購入価格が2,000円で配当が40円だった場合は次のように2.0%の値になります

2.0=40円÷2,000円×100

配当利回りが高いほどお金が多くもらえるので例えば次のようなケースではB産業に投資すればよいことがわかります

配当金はいつもらえる?

配当金がもらえる時期は株式によって異なりますが多くの会社では権利確定日から23ヶ月経った頃となっています

例えば3月末が権利確定日の会社の株式を買った場合はそれから2ヶ月後の5月末にお金をもらえることになるのです

1年間でもらえる回数も会社ごとに差がありますが年に12回もらえるケースが多いですいつお金をもらえるかについても投資前に調べておくことをおすすめします

配当性向とは

株式の配当金について考える際ぜひ配当利回りと共に配当性向にも着目してみましょう配当性向とは会社が得た利益のうち配当金にどれだけの金額が回されているかを示す値です

この数値が高いほど会社は株主に多くの配当を回してくれていることになるので投資先を選ぶ際のひとつの基準として用いられます

具体的な数値は次の計算式で算出することが可能です

 

配当性向1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

例えば配当金が60円で利益が300円の場合は次のように算出される数値は20%になります

20=60円÷300円×100

配当性向からは会社が株主に利益をどれだけ配分する気があるかを読み取れるのでこの値が低いとあまり株主に優しくない会社だという印象を抱きがちです

しかし成長中の会社や大規模な事業を計画している会社など利益を設備投資や人件費へ優先的に回している場合はこの値が低い傾向にあります

そういったケースでは今後の成長が見込める可能性もあるので会社の業績や今後の経営方針なども参考にし投資先を選ぶことが大切です

配当金には税金がかかる

配当金には個人の場合だと原則として20.315の税率が課せられるので全額をもらうことはできません

例えば20,000円のお金が入るなら実質もらえる金額は15,937円になるのです

  • 20,000円×20.315%=4,063
  • 20,000 – 4,063円=15,937

法人の場合は税率が15.315%になるので次の金額になります

  • 20,000円×15.315%=3,063
  • 20,000 – 3,063円=15,937

配当金には税金が発生することを覚えておきそのうえでどこに投資するのが良いかを判断することをおすすめします

株価と配当金の関係

株価と配当金には次のような関係があります

  • 株価は配当金と同額分下落する可能性がある
  • 会社が増配を発表すると株価が上がることが多い

株主が配当金をもらえる権利確定日の前日権利落ち日には理論上得られるお金の分だけ株価が下がる可能性があります配当金をもらえることには良い面だけではなく株価が下がるリスクという悪い面もあるのです

会社が配当金を増やす動きをとると株価が上がるのは業績が良いからという理由があります

配当を増やし続ける会社はそれだけ毎年の業績が好ましい状態にあるので長期の投資を考える場合はそういった躍進中の会社を視野に入れても良いでしょう

高配当=良い銘柄というわけではない

投資を検討する前に注意しておきたいのは配当金が高い=良い株式ではないということです

なぜなら配当利回りは現在の株価と会社側が発表した配当金の金額から求められるからです業績悪化が予想されて株価が下がると配当利回りは高く算出されます

例えば配当金が40円のままで株価が1,000円から500円に下がった場合は算出される値は8.0%と高くなりますしかし業績が悪くて株価が下がっているのであればそれに応じてお金も減額される可能性があるのです

株式を購入する際は配当利回りを見るとともに投資先の業績が悪くなっていないか株価が下がっていないかなどについても必ず確認しましょう

情報提供:配当利回りの計算方法は?配当金を基礎からわかりやすく解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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