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ナンピン買いについて解説
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投資の知識

ナンピン買いとは?メリットや注意点を徹底解説

2023.08.31

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株式投資をしていると保有銘柄の株価が下落するタイミングが必ず訪れます買い増しを検討した方が良いのでは?と思われる方もいるでしょう
この記事ではナンピン買いについて詳しく解説していますナンピン買いのメリットやデメリット注意点などを確認しご自身の投資スタイルを考える機会にしてみてください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    ナンピン買いとは

  • 02.

    ナンピン買いのメリット

  • 03.

    ナンピン買いのデメリット

  • 04.

    ナンピン買いに適したタイミング

  • 05.

    ナンピン買いは損をする?

  • 06.

    分割買いやドルコスト平均法の違い

  • 07.

    投資ルールで雰囲気投資を回避

ナンピン買いとは

ナンピン買いとは投資した株式銘柄の価格が下落した際さらに追加で購入し買い付け価格を平均化する投資方法のことです

 

ナンピン買いは漢字では難平買いと表記します文字通り難しい状況を平らにならす=含み損のある状態から損をしない状態を目指す上昇局面ではさらに値上がり益を狙うイメージです

 

ナンピン買いの例を具体的に見ていきましょう

買い付け手数料は除いて計算

初回の買い付け:株価が2,000円のとき100株購入

2,000円✖️10020万円

2度目の買い付け:株価が1,000円になり100株を追加購入

1,000円✖️10010万円

 

平均取得単価=投資金額÷株数

30万円÷200株=1,500平均取得単価

 

例ではわかりやすいよう購入株数を同数にしていますが実際の投資では同じ株数を追加で購入する必要はありませんまた1回ではなく複数回ナンピン買いすることも可能です

ナンピン買いのメリット

ナンピン買いを行うことでどのような効果が期待できるか確認しましょう

保有銘柄の平均取得単価を下げられる

前述の例を使ってもう一度確認してみます

 

一度目の買い付けで2,000円であった取得単価が株価下落時にナンピン買いを行ったことで取得単価が平均化され1,500円まで下がっています

含み損を回収できる可能性が高まる

一度目の買い付けだけでは買い付け後下落相場局面に陥った場合2,000円に値上がりするまで含み損を抱えた状態が続きますナンピン買いを行い平均取得単価が1,500円に下がったことで株価が1,500円以上になれば含み損を回収できます

値上がり時は利益の拡大が見込める

また含み損が早く回収できるだけでなく株価が1,500円以上になると値上がり益が発生します平均取得単価が下がることで値上がり益も期待しやすい状態になります

ナンピン買いのデメリット

ナンピン買いのデメリットを確認しておきましょう

含み損が拡大する可能性がある

保有銘柄の株価が下落したタイミングで買い増したとしてもその後すぐに値上がりするとは限りません値上がりすれば下げた平均取得単価が効果を発揮しますがさらに株価が下落する可能性もあります

 

一般的に株価が下落するスピードは上昇するスピードを上回ると言われていますその場合含み損が拡大し傷口に塩を塗り込むような事態になりかねません

想定以上の投資金額をつぎ込んでしまう

保有銘柄の株価が下落し続けるとどうなるでしょうその都度平均取得単価を下げるためにナンピン買いを重ねると当初予定していた投資金額を大幅に上回る金額を投資に充てることになります

 

これは銘柄を分散して投資する機会の損失保有資産のバランスを大きく崩す事態につながるかもしれません

ナンピン買いに適したタイミング

たびたび巡ってくる下落局面の中でも回復の兆しが見えたタイミングがナンピン買いに適していると言えるでしょう底値でナンピン買いができればベストですがその価格が底値かどうかは後になってわかることです

 

また銘柄自体に主な下落要因が見つからないのに相場に引きずられる形で株価が下落しているケースなども一時的な下落と判断できるためナンピン買いに適しているでしょう

ナンピン買いは損をする?

株式投資を勉強された方の中にはナンピン買いは避けるべきといった記事を目にした方もいらっしゃるかもしれません下記でその理由を確認しましょう

下手なナンピンはすかんぴん

下手なナンピンはすかんぴんという投資格言があります後先を考えずに値下がりしたタイミングだからと安易にナンピン買いを行っていると投資資金が底を突いてしまいますよという格言です

すかんぴんとはお金がないすっからかんの状態を指します

 

ナンピン買いを行ったが含み損ばかりが膨らみ最終的には損切りにつながってしまったという話もよく耳にします

消極的な投資手法?

ナンピン買いを行うタイミングは保有銘柄の株価が購入当初よりも下落したタイミングです少しでも早く含み損の状態から脱却したいという考えから行う投資行為です

 

一方で投資で成果を上げている方の多くはキャピタルゲインを狙う積極的で前向きな投資スタイルのためナンピン買いは行わない傾向にあります

条件を決めて必要以上の損失発生を回避

ナンピン買いを行う際のルールを決めておく必要以上に投資資金をつぎ込んでしまうリスクを回避できますあらかじめ期間や株価評価額などを決めるイメージです

 

例えばナンピン買いを行うタイミングは次回の決算動向を確認するまで株価は取得単価から10%株価が値下がりしたら評価額ベースで10万円まで含み損が拡大したらナンピン買いを行うという具合です

 

その場合制限なくナンピン買いを繰り返し含み損を増やすだけの投資になってしまう事態を避けられますまた下がり続ける株価に不安になり訳もわからず売ってしまったりせっかくの投資資金をそのまま寝かせてしまうといった事態も回避できます

分割買いやドルコスト平均法の違い

ナンピン買いと分割買いやドルコスト平均法の違いを見てみましょう

分割買いとは

分割買いとは投資する銘柄や投資金額を決めたあと一括で買い付けるのではなく投資金額の範囲内で投資するタイミングを図りながら何回かに分けて買い付ける投資手法です

 

ナンピン買いとの大きな違いは買い付ける局面にあります

ナンピン買いは株価が下落した局面にのみ追加の買い付けが行われますが分割買いは下落局面だけに限らず上昇局面でも行われます

 

成長銘柄を見極めて一時的な株価の下落にも対応し戦略的に買い増す分割買いはリスクを抑えながら利益を狙える投資手法と言えるでしょう

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法端的に言えば定期的に一定額を投資する手法です

投資時期や買い付け価格を分散させ平均取得単価を下げる狙いがあります主に投資信託での長期投資や積立投資で行われています

 

まずは少額で投資を始めてみたい長期投資で少しでも資産を増やしていきたいと考えている投資初心者の方に向いている投資手法かもしれません

投資ルールで雰囲気投資を回避

投資に含み損はつきものです勝ち続けるトレーダーはいません

不安に打ち勝ち勇気ある損切りが求められる場面もあるでしょう変動する株価に一喜一憂せず状況を見極め冷静に投資を続けるためには自分なりの投資ルールが必要です

 

日頃から株式の動向にアンテナを張るとともに知識や経験に基づいた投資ルールでなんとなくで売買のタイミングを決めてしまう投資から卒業しましょう

情報提供:ナンピン買いとは?メリットや注意点を徹底解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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