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ディフェンシブ銘柄の見分け方と投資への組み込み方
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投資の知識

ディフェンシブ銘柄とは?見分け方と投資における上手な組み込み方

2023.08.14

証券コード

ディフェンシブ銘柄は経済や市場が低迷している状況下においてもその株価が大きく変動しない銘柄のことです景気が良くないときでも株価が安定しているため不景気下での投資において投資家の損失が少ない銘柄として扱われています

ディフェンシブ銘柄と対になるのが景気敏感株でありこちらは景気によって株価が大きく変動する分リターンが大きいという特徴があります

本記事ではディフェンシブ銘柄の特徴や代表的な銘柄の種類投資におけるディフェンシブ銘柄の組み込み方について解説しますディフェンシブ銘柄と景気敏感株とを見極めるための方法についても解説するのでぜひ参考にしてください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    ディフェンシブ銘柄とは

  • 02.

    代表的なディフェンシブ銘柄

  • 03.

    景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける方法

  • 04.

    ディフェンシブ銘柄は景気の低迷時に注目したい銘柄

ディフェンシブ銘柄とは

ディフェンシブ銘柄とは企業の業績が景気の変化に左右されにくい業種の銘柄のことです例えば生活必需品に該当する食品や薬品日用品社会インフラを構成する電力やガス鉄道などの業種がこれに該当します

 

これらの人々の生活にとって欠かせないサービスや物資を提供する業種であるため景気が悪い状態でも規模を縮小できる領域ではなく景気変動に対する守りに強い銘柄となっています

 

そのためこれらの銘柄は資産価値の大幅な低下につながりにくいというメリットがあるのですまたディフェンシブ銘柄を構成する企業に大企業や成熟済みの企業が多いことから配当利回りが高いという特徴があります

 

配当利回りが高いということは投資家にとって投資したお金に対してもらえる配当金の金額が高くなることを示しています

 

不景気においても高い配当金を受け取れるのであれば損失を抑えやすいことを意味するので投資家にとっては逆風下において資産を防御できるというメリットがあるのです

景気敏感株との違い

景気敏感株とはディフェンシブ銘柄とは反対に景気の動向で株価が変化しやすい銘柄のことを言います景気が上向きになって商品が売れると株価が上がる傾向にあり短期間での値動きが大きいことが特徴です

 

ただし短い期間で値動きが大きいということは市場の動きによって株価が大きく下落するということも意味しています

 

景気敏感株を構成する主な業種は景気に左右されやすい小売りや旅行鉄鋼や繊維などの各種製品の素材を生成する産業などが該当します

 

ではディフェンシブ銘柄は一切景気の影響を受けないのかというとそのようなことはなくあくまで市場の動向に左右されにくい銘柄だと認識しておきましょう

代表的なディフェンシブ銘柄

代表的なディフェンシブ銘柄はともに生活に必要な食品や医薬品鉄道や通信事業などで構成されていますこれは日本だけではなく米国も同様でありどちらもそれぞれの国を代表する大企業が多く該当しています

 

以下日本と米国の代表的なディフェンシブ銘柄を確認していきましょう

日本の銘柄

日本の主なディフェンシブ銘柄には以下のような銘柄があります

  • ヤクルト2267
  • カゴメ2811
  • 日清食品ホールディングス2897
  • 塩野義製薬4507
  • 小田急電鉄9007
  • KDDI9433

日本を代表する大企業が多く含まれており該当する全ての企業が人々の生活に欠かせないサービスを提供しているという共通点があります

米国の銘柄

米国の主なディフェンシブ銘柄は以下のとおりです

  • AOスミスAOS
  • ウォルマートストアズWMT
  • ナイキNKE
  • マスターカードMA
  • グーグルGOOG
  • マイクロソフトMSFT

こちらも世界的に著名なIT企業や小売企業などが該当しています

景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分ける方法

株式投資においては複数の銘柄に投資する分散投資が必須です安定的に配当金を受け取り続けるためには景気が好調なときでも不調なときでも配当金を受け取れる仕組みを構築する必要があります

 

つまり景気が良いときに株価が上がる景気敏感株と景気が不調なときでも継続的に配当金を受け取れるディフェンシブ銘柄の両方を組み合わせて投資することが大切なのです

 

そのためには景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分けて投資する必要があります自分が投資しようとしている銘柄がどちらのタイプに分類されるかを把握できることでバランスの良いポートフォリオを形成することができるからです

 

景気敏感株とディフェンシブ銘柄を見分けるための方法は以下の2種類です

  • セクター別に分類して見分ける
  • ベータ値別に分類して見分ける

セクター別に分類する方法とベータ値別に分類する方法では後者のほうがより詳細に銘柄を見分けることが可能です詳しく確認していきましょう

セクター別に分類して見分ける

まずセクター別に分類して見分ける方法ですセクターとは株式市場を分析する際に区分するグループのことでありこの場合は業種ごとにディフェンシブ銘柄か景気敏感株かに分けます

 

具体的には人々の生活維持のために必要なサービスを提供する業種ディフェンシブ銘柄そうでない業種を景気敏感株として大別しますしかしこの方法ではさまざまな事業を展開している企業を分けることができないので一概に判断することはできません

 

こういったケースではベータ値に注目して銘柄を見分けます

ベータ値別に分類して見分ける

ベータ値とは市場の動きによって銘柄がどのくらい影響を受けるかを示す指標です

 

このベータ値が指数日経平均TOPIXなどの値と比較して大きい場合は株価の変動幅が大きいことになるので景気敏感株であり逆にベータ値が小さいと変動幅が小さいのでディフェンシブ銘柄になるのです

 

ベータ値は資本コストのベータ値一覧のページに銘柄のコードか名前を入力することで調べることが可能です一覧表内のBetaという項目に表示されるのでこのベータ値同士を比較することでディフェンシブ銘柄か景気敏感株かを判別できます

 

ベータ値を比較した後はTradingViewというサイトに登録しここで過去の経済的打撃時にどれだけの値動きがあったかを確認しましょう左上の+マークが付いた箇所に銘柄のコードを入力し年次パフォーマンスを調べるために12ヶ月を選択します

 

始値と終値をメモしそれを終値÷始値×100-100=その銘柄のパフォーマンスの公式に当てはめ値動きを算出します

ディフェンシブ銘柄は景気の低迷時に注目したい銘柄

ディフェンシブ銘柄は景気が低迷した状況下でもその影響を受けにくい銘柄として不況時の投資において注目したい銘柄です

 

しかし絶対不況の影響を受けないというわけではないのであくまで市場の影響を受けにくい銘柄だと考えておくことが大切です

 

また配当利回りの高い銘柄ですが景気の影響を受けにくいということはそれだけ好景気下におけるリターンの上昇幅にも限度があることを意味しています

 

実際の投資にあたってはディフェンシブ銘柄と景気敏感株を組み合わせた分散投資を心がけ市場の動向によって左右されずに継続的な配当を受け取れるポートフォリオを構築しましょう

情報提供:ディフェンシブ銘柄とは?見分け方と投資における上手な組み込み方
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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