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投資の知識

複利とは?メリットデメリットと計算式複利効果のシミュレーション方法を解説

2023.07.06

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貯金や投資をしていると複利という言葉がよく出てきます中には複利がよくわからないと困っている方もいるかもしれません

複利は金利の付き方を指す言葉です運用をしているお金にどのくらいの利息が付くかを考えるときに使います

今回はそもそも複利とは何かまたメリットデメリットや単利との違いについて解説しシミュレーション方法も併せてご紹介します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    複利とは

  • 02.

    複利の最大のメリット複利効果

  • 03.

    複利のデメリット

  • 04.

    複利効果をシミュレーションしてみよう

  • 05.

    複利効果を上手に使って資産運用を

複利とは

複利は利息の計算方法の1つです

 

利息とはお金を預けたり運用したりするときに受け取れるお金のことを言います資産運用をする際は利息を含めてお金がどれくらい増えるのかを知る必要がありますそのため利息の計算方法は非常に重要です

元本と利息に利息がつく金利

複利を一言で表すと元本と利息に対してさらに利息が付く金利になります

 

複利では利息によって増えたお金がさらに利息を生みますその状態で資産を運用すると雪だるま式に資産が増えていくでしょう複利は投資での資産運用を考えている人にとっては必要不可欠な存在と言えます

単利との違い

金利の付き方には単利複利があります

 

単利は投資の元本に対してのみ利息が付くことを指します単利を計算したいなら元本に利回りを掛けてください元本100万円で利回りが1%の場合単利なら毎年1万円ずつ利息が増えていきます

 

一方で複利は元本と利息に対して利息が付きますそのため元本が100万円利回りが1%だと最初の年の利息は単利と同様に1万円ですがその後は年を追うごとにもらえる利息の額が増えていきます

 

例えば元本が100万円で単利が年3%なら100万円×0.033万円が1年分の利息になります100万円が1年目には103万円2年目は106万円3年目は109万円といったように毎年3万円ずつ増えていくのが単利の特徴です

 

元本が100万円複利が年3%なら1年目は100万円×0.033万円が利息として発生しますしかし2年目は元本と利息を合わせた103万円に対して3%の利息が付きます103万円×0.033.09万円つまり30,900円が利息です3年目は106900円に利息が付くので金額はさらに増えます

 

このように同じ元本でも単利より複利の方が利息が多くなります

複利の最大のメリット複利効果

複利の主なメリットは利息が雪だるま式に増えていくことです

 

複利によって利息が利息を生んでいく状態のことを複利効果と呼びます

 

先述したように複利は単利よりもらえる利息が多いです運用年数が長くなればなるほど複利効果は大きくなり資産も増えていきます

 

複利効果は株式投資や投資信託でより得られやすいです特に投資信託で長期にわたり積み立てていく場合に最も大きくなります投資信託での運用を行うなら必ず複利を選択するようにしてください

複利のデメリット

良いところばかりに思える複利ですが実はデメリットもあります主なデメリットとして挙げられるのは以下の2つです

 

  • 投資期間が短いと効果が少ない
  • 計算が難しい

 

各デメリットについて解説します

投資期間が短いと効果が少ない

複利には長い年数運用することで徐々に利息が増えていくという特徴があります

 

そのため短期間の投資だとあまり効果が得られないかもしれません短い期間で売買をする方にとっては単利も複利もそこまで変わらないと言えるでしょう

計算が難しい

複利は元本と前年までの利息の合計額に対して利息が発生しますそのため単利よりも計算が難しいです

 

複利は基本的に1年単位で計算されますしかし預金には1ヶ月複利6ヶ月複利といったものもありますこれらの場合月単位で計算を行う必要が出てきます

 

さらに毎月一定額を積み立てるような投資をするとより一層計算が難しくなります複利で運用を行うと自分の資産が最終的にいくらになるのかがわからず困ってしまうかもしれません

複利効果をシミュレーションしてみよう

資産運用には最終的な利益がいくらになるかというシミュレーションが欠かせません

 

ここからは複利効果のシミュレーション方法をご紹介します

複利の計算式

複利は以下の計算式で求められます

 

元金×{1+年利年数の累乗}

 

例えば元金が100万円年利が3%で10年運用した結果は以下の計算式になります

 

100万円×{1+0.0310の累乗}=1343916

 

10年間で利息だけで343916円が増えたのがわかるでしょう

100万円を投資した場合

複利で100万円を投資したらどうなるのでしょうか上記の計算式を使って年利1%と3%で運用した場合の結果を以下に示します

同じ元金であっても投資年数や利回りによってお金の増え具合が変わりますこの表からも複利は投資期間が長いほどそして利回りが大きいほどお金が増えているのがわかります

資産を倍にするための72の法則

複利を計算する時に使えるのが72の法則ですこれは72を予想できる利回りで割ることで資産が倍になるまでの期間を求められる計算式です

 

例えば100万円を利回り4%で運用するとします724で割ると18ですこれは100万円を複利で18年運用すれば200万円になることを意味します

 

72の法則は非常にシンプルであり理解もしやすいです複利で元金が倍になるまでのおおよその期間を知りたいときに活用してみましょう

シミュレーションができるサイトを活用する

インターネット上には複利を自動で計算してくれるサイトがありますこういった便利なサイトを活用するのも1つの手です自分で計算する必要がなく手軽にシミュレーションができます

 

金融広報中央委員会が運営する知るぽるとには積立合計額シミュレーションがあります

 

このサイトでは毎月一定額を積み立てると一定期間が過ぎた後にいくらになるのかを計算してくれます複利での計算も可能なため複利のシミュレーションをしたいときに向いていると言えるでしょう

複利効果を上手に使って資産運用を

複利は元本と利息に対して利息が付くため単利よりも資産の増え方が大きく長期で資産運用をする方にピッタリです

 

一方で複利には計算が難しいというデメリットもあります運用結果のシミュレーションをしたい場合は計算式の活用やシミュレーションができるサイトを利用してみましょう

 

複利は資産を増やしていくためには欠かせないものです投資を行っている方はぜひ効果的に使ってみてください

情報提供:複利とは?メリットデメリットと計算式複利効果のシミュレーション方法を解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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