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日経平均株価をわかりやすく解説します
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投資の知識

初めてでもわかる日経平均株価とは

2023.04.30

証券コード

ニュースなどで毎日見聞きする日経平均株価名前は知っていても生活や経済にどのような影響を及ぼすのかわからない人も多いのではないでしょうか日本の株式市場の動きを把握する最も重要な指数になるので理解を深めておくと安心です当記事では日経平均株価の意味や内容を初心者でもわかりやすく解説しますのでぜひ参考にしてみてください

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    日経平均株価とは

  • 02.

    日経平均株価からわかること

  • 03.

    世界の平均株価指数

  • 04.

    日経平均株価の理解を深めて日常生活に役立てよう

日経平均株価とは

日経平均株価は日経平均日経225とも呼ばれています東京証券取引所プライム市場に上場する約2,000銘柄の中から日本経済新聞社が選定した225銘柄の株価をもとに算出する指数を表します

 

プライム市場とは202244日に市場区分の再編が行われた東京証券取引所の株式市場の1つですプライム市場スタンダード市場グロース市場の3つで編成された市場区分の中で特に時価総額の大きな企業が対象となり上場するには厳しい条件があります

 

日経平均株価はトヨタ自動車やソフトバンクグループなど日本を代表する225社の株価の動きについて株式が立会取引されている時間帯に5秒間隔で算出配信されています連続性を保ちながら長期的に算出した株価指数で世界中で利用されている重要な指数となります

代表的な225銘柄はどのように決まる?

日本を代表する株価指数を表すため225銘柄の選定も非常に重要です225銘柄については日本経済新聞社によって選定され年に1(原則10月初め)定期的に見直し入れ替えが行われます

 

市場流動性(売買の活発さや安定度)の高いものが選定され低いものが除外されるほか産業構造の変化を反映して各業種(金融消費技術素材資本財その他運輸や公共の6)間のバランスも考慮されます定期見直し以外にも上場廃止などの突発的な理由により臨時入れ替えが行われる場合もあります

日経平均株価の計算方法

では日経平均株価はどのように計算されているのでしょうか根本的な考え方としては全ての株価の合計÷225=日経平均株価ですがそこにいくつかの調整を加え株式分割や併合採用株式の入れ替えによって生じる株価変動の影響をなくす計算方法がとられています

 

日経平均株価を計算するにあたってポイントになるのがみなし額面による調整除数の修正です

みなし額面による調整

もともと株式には額面と呼ばれるものがあり古い会社の多くは50円額面新しい会社は5万円額面が一般的その他の額面もありましたしかし2001年の商法改正により額面制度が撤廃されたためその後新しく発行される株式に額面は存在しません

 

そこでどの株式にも額面があるものと仮定しみなし額面をもとに計算するようになりました

 

さらに500円や旧5万円など50円以外の額面の銘柄をそのまま計算すると額面の差によって整合性が取れない計算結果が生じてしまうためそれらを50円に換算して計算します500円額面は10分の15万円額面1,000分の1にして計算式の分子の調整を行いますこれをみなし額面による調整といいます

除数の修正

もともと日経平均株価の計算式の分母は銘柄数の225でしたがその後の株式分割や併合採用株式の入れ替えなどで生じる株価変動の影響をなくす必要が出てきました

 

例えばA社が1株を2株にする株式分割を実施した場合A社の株価は元の株価÷2となります株価は変動していないのに株式分割するだけで株価が下がってしまい正しい指数が出せないため分母の除数を調整するのです

 

さらに採用する株式の入れ替えがあった場合にもこれまでの値の連続性を持たせるための除数の修正が行われますこのように除数の修正が繰り返され現在の除数は約29(2023331日現在)です当初の225よりもかなり小さい除数で計算されるようになりました

日経平均株価とTOPIXの違い

日経平均株価と同じくよく耳にするTOPIXともに日本を代表する株価指数ですがこの2つの大きな違いは対象銘柄の数です

 

日経平均株価は東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から選定された225銘柄が対象ですがTOPIX原則プライム市場の全銘柄が対象別名東証株価指数とも呼ばれています

 

日経平均株価は選定された225銘柄の平均株価を指数化しているのに対しTOPIXは原則全ての銘柄の時価総額(株価×発行済株式数)を指数化したものです

 

それぞれ算出方法が異なるため日経平均株価は株価の高い銘柄の影響を受けやすくTOPIXは時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいのも特徴です

日経平均株価からわかること

日経平均株価指数の上下が私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか日経平均株価の上下は円高や円安の影響が大きく関係しています

 

日経平均株価の採用銘柄には海外から資源を輸入し日本国内などで作った製品を海外に輸出する大企業が多く含まれます

 

円安になれば輸入する資源のコストが高くなる一方海外での輸出製品がよく売れる状況になります円高になれば輸出する製品の値段が上がり海外で日本製品が売れにくくなるということが起こりますこのように加工貿易立国である日本の経済は円高や円安の影響が株価に大きく影響するのです

 

海外に製品を輸出することで大きな利益を出す企業が多く採用されている日経平均株価ですので円高よりも円安の方が景気が良いとされています

 

日経平均株価が上昇すれば株主の利益が増えるため株の買い足しなどをしやすくなりますその結果企業の価値が上がるという相乗効果があります企業の株価が上がると社員の給料などにも好影響を与えるため国内の経済が良くなるというわけです

世界の平均株価指数

世界の平均株価指数として以下の8つが挙げられます

 

  • NYダウ平均(アメリカ)
  • NASDAQ100(アメリカ)
  • SP500(アメリカ)
  • FTSE100(イギリス)
  • DAX(ドイツ)
  • CAC40(フランス)
  • STOXX50(ユーロ)
  • ハンセン指数(香港)

 

経済のグローバル化が進んでいる現代において世界の代表的な平均株価指数から世界の経済状況を把握することは非常に大切なことです

 

世界の経済動向をチェックしながら日本経済にどのような影響を及ぼすのか意識を向けておきましょう

日経平均株価の理解を深めて日常生活に役立てよう

毎日新聞やニュースで見聞きする日経平均株価株式投資者が最初に知っておきたい株価指数です

 

日本の代表的な大手企業の株価から算出される日経平均株価は日本経済と株式市場の動向を把握するうえで大切な情報です

 

また日経平均株価の値動きと他のニュースをセットで見ることで政治や国際問題に対する投資家のスタンスや世論が大きく反映されていることがわかるほか経済ニュースなどでより詳細な日経平均株価の変動や個別銘柄の値動きを知ることもできます

 

株式投資をする時には関連情報にも目を向けて株式相場への理解を深めておきましょう

情報提供:初めてでもわかる日経平均株価とは
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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