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日本の証券取引所の基礎知識
証券取引所と株式市場証券会社はどう違う?
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投資の知識

日本の証券取引所とは?株式市場や証券会社との差について解説

2023.06.27

証券コード

株の取引を行う場合証券会社の取引ツールを使用するケースがありますよねしかし証券会社は取引の仲介をする窓口に過ぎません取引そのものは証券取引所で行われています

本記事では証券取引所の概要や株式市場証券会社との違いなどについて解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    日本の証券取引所とは?

  • 02.

    日本の証券取引所の仕組み

  • 03.

    日本の証券取引所の種類

  • 04.

    東京証券取引所の3つの市場

  • 05.

    市場ごとの特徴を知って株式を選ぼう

日本の証券取引所とは?

証券取引所は株式会社の中で上場を認可された企業の株を売買できる場所のことです

 

上場とは証券取引所で株の取引をしても良いという資格が付与されることを言います

 

企業が市場から資金を調達する場合まず上場を申請しそれが認められると株式が上場され投資家は証券取引所で株の取引ができるようになりますそのため一般の投資家が上場していない株を売買することはできません

 

上場するためには取引所ごとに定められた基準を満たさなければなりません例えば東京証券取引所に存在するプライム市場であれば株主が800人以上流通株式数2万単位以上流通株式時価総額100億円以上といった規定があります

 

企業にとって上場することは直接金融市場から資金調達ができる点に加え企業の信用性や知名度がアップすることで金融機関からの資金調達や人材の確保がしやすくなるという利点があります

証券取引所と株式市場の違いは?

証券取引所は投資家の株式売買を仲介する役割があり株式市場は上場企業の株が取引される実体のない市場のことを言います

 

つまり両者には株取引を仲介する窓口取引に使われる場所という違いがあるのです

 

投資家は株式市場で株取引をする際証券取引所の示した現在の価格情報を参考とし投資するか否かの判断を下しますよって証券取引所は株の取引に必要不可欠な存在だと言えます

証券取引所と証券会社の違いは?

証券会社は投資家から出された注文を証券取引所に伝える役割があります

 

投資家は証券会社を通して株の売買をするため一見すると証券会社の中で全ての手続きが行われているかのように思いがちですしかし実際は証券会社に伝えた内容は証券取引所に伝えられ証券会社を通して株を受け取っています

 

つまり証券取引所の窓口が証券会社なのです

日本の証券取引所の仕組み

国内に存在するそれぞれの証券取引所は以下のような仕組みで成り立っています

  1. 投資家が株の売買をする際証券会社を通じて注文する
  2. 注文を受けた証券会社はそれを各証券取引所に取り次ぐ
  3. 証券取引所による売買注文で銘柄ごとに取引が行われる
  4. 取引が成立後すぐにその情報が公開される

日本の証券取引所の種類

国内の証券取引所は各地に存在しその代表格となるのが東京証券取引所東証です他の3つは地方の証券取引所であり銘柄の多くは東証に上場されています

以下日本に存在する4つの証券取引所の特徴について解説します

東京証券取引所の特徴

国内の上場企業銘柄はその多くが東証に集中しているため株取引は主に東証で行われます

 

メイン市場としてもともとは東証一部と東証二部を持っていましたが20224月の再編によって現在はプライム市場スタンダード市場に変更されています

 

その他にベンチャー企業や新興企業が上場できる新興市場としてグロース市場があります

名古屋証券取引所の特徴

名古屋証券取引所名証東京証券取引所旧大阪証券取引所と合わせ日本における3大市場に位置づけられる取引所でしたしかし現在は売買率がわずか0.02と非常に低い値となっていますこれは東証に一極集中したことによる影響です

 

市場はもともと名証一部と名証二部セントレックスの3つに分かれていましたがこちらも20224月の市場区分再編によってプレミア市場メイン市場ネクスト市場に変わっていますこのうちネクスト市場が新興市場に位置づけられています

札幌証券取引所の特徴

札幌証券取引所札証は上場している企業の多くが北海道の企業であり20236月時点で単独上場18社を含む61が上場しています

 

新興企業向けの市場であるアンビシャス市場には健康的なダイエットで知名度の高いRIZAPグループが上場しておりメイン市場にも武田薬品工業や三井物産などが含まれています

福岡証券取引所の特徴

福岡証券取引所福証は九州に存在するただひとつの証券取引所であり20235月時点での上場企業数は108です

新興企業に対しての市場は2000年に設立されたQ-Boardがあります

東京証券取引所の3つの市場

東京証券取引所はもともと東証一部市場第二部マザーズおよびJASDAQといった市場を展開していましたしかし市場の基本理念が明確ではないことや上場維持基準が上場基準を下回っていることターゲットの企業層が重複しているといった問題がありました

そのため現在の市場は以下の3つに再編されています

プライム市場

東証の株式市場内でも上位に位置付く市場であり旧区分の東証一部に該当します国際的な投資家から投資対象となる規模を有し株主との対話に重点を置いています

 

一層高レベルなガバナンスを備えており安定した経営基盤があり持続的な成長を続ける企業向けの市場です上位市場であることから上場審査が最も厳しい市場です

 

東証一部に上場していた企業のうちプライム市場の基準以下の企業は市場再編時にスタンダード市場へ移っています

スタンダード市場

プライム市場の下に位置づく市場です公開された市場での株式が一般投資家の投資対象となり規模の流動性があり上場企業として基礎的なガバナンス水準がある安定した経営基盤があり持続的な成長を続ける企業向けの市場になっています

 

そのため株式の流通量は一般投資家が投資できるほどの量が必要です

 

上場基準はプライム市場ほど厳しくありませんが基準を下回った場合は上場廃止になるリスクがあります

グロース市場

グロース市場はベンチャーや新興企業に向けた市場です高いレベルの企業成長を達成するための事業計画を持っていて事業規模に合った適切なガバナンスがあり一般投資者の投資先として選ばれる企業向けの市場です

 

こちらは株式を市場に公開するために必要な最低限の流通量が必要になります

 

上場基準は他の市場と比べて緩和されていますが継続した企業成長が必要な企業向けの市場です

市場ごとの特徴を知って株式を選ぼう

国内の証券取引所と言えば東証を思い浮かべることが多いほど今の株取引の大多数が東証でされていますが東証以外にも3つの取引所があります

 

東証だけに限定して考えても市場の数は3つあり特に市場の差は大きい要素のため市場それぞれの特徴を知っておくことが大切です

 

市場が持つ特徴を知り最適な株式を選びましょう

情報提供:日本の証券取引所とは?株式市場や証券会社との差について解説
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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