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IR担当者に決算後インタビューをしてきました
今四半期もARPUが上昇傾向
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IRインタビュー

HENNGE新ライセンスと市場拡大で追い風

2022.08.23

4475

証券コード
  • 今日はよろしくお願いします。ARPUの伸びが素晴らしいですね。

    ティッカーくん
  • ありがとうございます。様々な要因から数字が生まれてきています。

  • 市場の動きなども詳しく聞かせてください。

    ティッカーくん
  • はい、よろしくお願いいたします。

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • Q1

    今回の決算のポイントを教えてください

  • Q2

    今四半期もARPUの上昇が素晴らしいですが要因をどのように分析されていますか?

  • Q3

    既存顧客の新ライセンス体系への移行は貴社の営業活動による影響と顧客からの能動的な動きのどちらが大きいですか?

  • Q4

    B2B SaaS企業の中でのトップクラスの給与水準を目指すよう社内制度の見直しをされているそうですが従前の人事評価制度の課題点と変更後の人事評価制度のポイントをご教示ください

  • Q5

    契約企業数Nの成長に向けて顧客側のニーズや顧客獲得難易度などに変化はありますでしょうか?

  • Q6

    人員不足解消に向けて営業効率を改善することでの対応は難しいのでしょうか

  • Q7

    貸借対照表の契約負債が2Q18億から3Q26億に増加してますが要因をご教示いただけますでしょうか

  • Q8

    エンジニアの数が社員数に対して少ない印象を受けましたが今後の事業拡大に不足感はないですか?

  • Q9

    中規模以上の会社だと既に何かのSSO製品を導入していて貴社の製品にリプレースされていっているのでしょうか?それとも新規にSSOを導入する会社が中心なのでしょうか?

  • Q10

    最後に個人投資家向けにメッセージをお願いします

今回の決算のポイントを教えてください

堅調に推移したと考えています人員は四半期で24名増となり契約企業数(N)も四半期で83社増加しARPUも堅調に伸びたことからARRも四半期で2.5億円伸びました

一方で1四半期における各種スタートの遅れにより期初方針で目指していた人員の通期50名純増には届かない見込みであり当期の新規顧客獲得体制には課題が残っておりますその結果当期のARR年間成長率は期初方針を若干下回る可能性があり売上高も期初業績予想に対して若干未達の可能性があります年度末まではまだ時間もありますので引き続き会社の成長に資する活動を実施していく所存ですなお3四半期末で各段階利益の進捗率が100パーセントを超えていますが4四半期に今後の中期的なARR成長の加速のための積極的なマーケティング投資を続ける予定のため連結業績見通しについて変更はありません

今四半期もARPUの上昇が素晴らしいですが要因をどのように分析されていますか?

現在のARPUの上昇はライセンス体系の刷新により新規のお客様が従来よりも高単価な新ライセンス体系でご契約いただいていることまた当初想定していたよりも多くの既存のお客様が新ライセンス体系へ移行してくださっていることなど複合的な要因で上昇しました

既存顧客の新ライセンス体系への移行は貴社の営業活動による影響と顧客からの能動的な動きのどちらが大きいですか?

今回搭載した新機能は日本企業の社内IT担当者様に最近特にご関心が高いマルウェア対策やPPAP対策にあたる機能となっておりますそのため現在私どもが想定したよりも既存のお客様の新ライセンス体系移行が早まっている状況はお客様からの能動的な動きが大きいと当社としては認識しております

B2B SaaS企業の中でのトップクラスの給与水準を目指すよう社内制度の見直しをされているそうですが従前の人事評価制度の課題点と変更後の人事評価制度のポイントをご教示ください

昨今のB2B SaaS業界において人材採用競争が激化していることもあり今期に入ってから入退社数のバランスが悪化したことで営業やカスタマーサクセスを中心に期初方針通りに人員を充足できておらず ブランド力とリテンションの向上に資するような施策が必要だと考えています その一環としてB2B SaaS企業の中でのトップクラスの給与水準を目指すよう社内制度の見直しなどを行いより強固な組織の体制構築を目指しており評価制度そのものを変更するものではありません

契約企業数Nの成長に向けて顧客側のニーズや顧客獲得難易度などに変化はありますでしょうか?

新型コロナウイルス感染症の拡大が落ち着き企業がクラウドを本格的かつ継続的に活用すると決断するフェーズになってきますとHENNGE Oneのようなクラウドのセキュリティを司るサービスの需要は拡大していくものと考えています  顧客側のニーズについては昨今の企業におけるセキュリティへの意識の高まりによりメールセキュリティに対するニーズの高まりを感じておりますが顧客獲得難易度については現時点では大きな変化は観測していません

人員不足解消に向けて営業効率を改善することでの対応は難しいのでしょうか

1四半期から営業人員の不足がある中現在は営業効率の改善を行っていることで契約企業数(N)の増加が復調傾向となっていますしかしながら効率化だけでは成し得ないこともあると考えており期初方針通り営業職とカスタマーサクセス職を重点的に増強しつつ顧客対応のためのリソース確保を最優先してまいります

貸借対照表の契約負債が2Q18億から3Q26億に増加してますが要因をご教示いただけますでしょうか

HENNGE One年間契約金額を一括で前払いしていただいております契約タイミングに大きな季節性はないものの多くの会社様で事業年度が始まる4月や下半期が始まる10月に契約が開始されることも多くまた順調にARRを伸ばしてきた結果増加しております

エンジニアの数が社員数に対して少ない印象を受けましたが今後の事業拡大に不足感はないですか?

HENNGE Oneの機能強化や新機能開発そして将来の新サービス開発のために今後も体制は拡充していきたいと考えておりますがソフトウェアのエンジニアは少数精鋭チームで行う方が効率的という弊社CTOでもある社長の考えもありますので営業やカスタマーサクセス人員と同じような水準やあるいは売上高に比例して人員を整える必要はない性質のものと捉えております

なおHENNGE One開発/研究開発に携わる社員は第3四半期末で35名となり全体の14.6%ですこのうち約7割が日本国籍以外の社員で構成されており海外からの採用が多い部門で新型コロナウイルス感染症拡大の影響により人員が増えない状況が続いておりましたようやく第3四半期以降入国制限が緩和され始めたことから海外内定者が入社できるような状況となっております

中規模以上の会社だと既に何かのSSO製品を導入していて貴社の製品にリプレースされていっているのでしょうか?それとも新規にSSOを導入する会社が中心なのでしょうか?

SSO:Single Sign On1度のユーザー認証によって複数のシステム業務アプリケーションやクラウドサービスなどの利用が可能になる仕組み

HENNGE Oneが導入されるのは例えばMicrosoft 365Google WorkspaceLINE WORKSなど全社横断的な利用が想定されるメールやカレンダー共有ファイルサーバなどのプラットフォーム的なクラウドが導入されIDaaSアクセスコントロール+SSOの必要性が高まるタイミングとなります

新型コロナウイルス感染症の拡大を経て徐々に拡大はしてきているものの日本におけるクラウドの導入率はまだ低水準にありIDaaSをすでに導入している企業はまだまだ少ない状況であることも事実ですそのため弊社においても新規で導入されるお客様を獲得するケースの方が多い状況です

最後に個人投資家向けにメッセージをお願いします

HENNGE Oneマルウェア対策やPPAP対策オンプレミスシステムにもシングルサインオンできる機能など続々と機能を拡充しておりサービスの競合優位性が増していると感じておりますまた市場も拡大していることは間違いない状況であり引き合いも着々と大きくなっておりますこの需要に適切に応え中期的な成長を実現するべくそのための体制を一刻も早く整えられるよう現在一番の課題であると認識している人材投資面について順次手当てを行っております  これからも企業がセキュリティ面でも安心してクラウドワークスタイルを全社導入し生産性の向上を実現していただくための活動に邁進していきますので今後とも応援いただければと存じます

情報提供:HENNGE株式会社
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

総括

ARPU上昇の背景や人員体制に関する考え方がよくわかるインタビューとなりました市場の動きが追い風になる中今後の動きに注目です

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