本日はよろしくお願いします。今回は非常に良い決算内容になりましたね。
ティッカーくん
よろしくお願いします。良い数字がお伝えできて、我々としても何よりです。
良い数字が生まれた背景や、今後の方針についてぜひ詳しく聞かせてください。
ティッカーくん
はい、よろしくお願いします。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
Q1
今回の決算発表のポイントを教えてください。
Q2
広告宣伝費を抑制しても、通期売上高をキープできるようになった背景を教えてください。
Q3
グノシーの基礎KPIが改善しているなら、追加投資すれば更なる成長を実現できるのでは?
Q4
引き続き好調な「slice」の進捗と好調要因を教えてください。
Q5
インドの投資先の「slice」が注目を集めていますが、こういったユニコーン企業へ投資できる機会はどのように作っているのですか?
Q6
ゲームエイト事業もQoQプラス基調に変化していますが、好調の要因を教えてください。
Q7
人材採用への投資再開に伴い人件費が増加されていますが、採用強化をした背景と今後の人員計画は?
Q8
IPOを見送る企業が出ているなどスタートアップ企業の資金調達環境が変化している中、投資事業に影響はある?
今回の決算発表のポイントを教えてください。
Q3までプロダクトの改善等が計画どおり進捗したことで、通期業績予想を上方修正したことです。 メディア品質の向上などによって広告宣伝費の投資効率が高まっており、広告宣伝投資を抑制しながらも通期業績の売上高達成が見込めることが要因となっております。 営業利益については、0から2億円に上方修正する形になりました。
広告宣伝費を抑制しても、通期売上高をキープできるようになった背景を教えてください。
ユーザーあたりの収益性と継続率の改善が大きな要因です。昨年業績が伸び悩んだ際に、メディア品質や広告体験の向上に努めてきたことが実を結んだ形だと考えています。また、プロダクトを継続的に改善していることや、マーケティング施策で勝ちパターンが確立でき、効率が上がっていることも背景にあります。
グノシーの基礎KPIが改善しているなら、追加投資すれば更なる成長を実現できるのでは?
追加投資をするという選択肢ももちろんございますが、一般論として、投資額を増やしていくとユーザー獲得コストがあがり、投資効率が悪化してきます。 プロダクトにまだ改善余地があることや、新型コロナが一定の収束も見せてきている一方で、金融市場は不安定になっており、事業環境はまだ安定しているとは言えないと認識しております。以上をふまえ、高い投資対効果をキープし余裕をもった投資をしていきたいと考えております。 来期はQ2に開示した中計期間の成長目標(連結売上/粗利10%成長)を目指しつつ、連結営業黒字を意識しながら、広告宣伝投資を実施していく想定です。
引き続き好調な「slice」の進捗と好調要因を教えてください。
決算資料の数字にも表れているとおり、進捗は非常に良いです。好調の要因は様々ですが、「ムンバイ・インディアンズ」とのパートナーシップ契約など、ブランディング・プロモーションの強化をしていることが一因になっていると見ています。クリケットというと日本ではあまり馴染みがないですが、インドでは非常に人気の高い国民的スポーツです。ムンバイ・インディアンズはその中でも人気チームであり、パートナーシップ契約の効果は大きいと考えています。
インドの投資先の「slice」が注目を集めていますが、こういったユニコーン企業へ投資できる機会はどのように作っているのですか?
大きく3つの理由があるかと思います。一つは、経営層をはじめ、会社全体としてインド市場を有効な投資先として注目していること。二つ目は、積極的にネットワーキングを行い、様々なコネクションを有していること。そして三つ目は、LP出資をしていることで早いタイミングでの投資機会が得られていることです。
ゲームエイト事業もQoQプラス基調に変化していますが、好調の要因を教えてください。
海外事業が成長していることが大きな要因です。国内事業では大きなトレンドの変化があるわけではありません。なお、ゲームエイト事業はもともと、ゲームの発売のタイミングなどの影響を受けやすく、四半期単位で見ると売り上げが上下しやすい事業構造を持っています。
人材採用への投資再開に伴い人件費が増加されていますが、採用強化をした背景と今後の人員計画は?
元々、昨年期初に行ったリブランディングを中長期的に遂行するためにチームを構築する必要があり、採用を強化していました。主要メンバーはそろってきており、組織強化はある程度達成されていますが、事業の成長のためにはPLのバランスを見ながら今後も採用を続けていく必要があると考えています。
IPOを見送る企業が出ているなどスタートアップ企業の資金調達環境が変化している中、投資事業に影響はある?
弊社は、「投資をしないのも投資」といった考え方で、かなりセレクティブに投資を行ってきた背景があります。妥当なバリュエーションで大きな成長が期待できる企業のみに絞って出資をしてきたため、市場の変化によって方針が変わることはありませんし、今のポートフォリオにも大きな影響はありません。