【スパイダープラス事業内容紹介】
スパイダープラス株式会社はICT事業(Information and Communication Technology)とエンジニアリング事業を手がける企業。
建築図面現場管理サブスクリプションアプリ「SPIDER PLUS」は大手建設業会社を顧客に持ち、業績の成長を牽引中。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
スパイダープラスの企業沿革
02.
スパイダープラスの事業ポートフォリオ
03.
ICT事業のビジネスモデル
04.
スパイダープラスの主な経営指標
05.
スパイダープラスの業績情報
06.
スパイダープラスのミッション
スパイダープラスの企業沿革
1997年に建設会社として伊藤工業を創業。2001年に株式会社へ組織変更し、2010年「SPIDER」を基盤にIT事業に参入。2011年に「SPIDER PLUS」をリリースし、ICT事業を軸に規模を拡大し、2021年5月に東証マザーズへ上場を果たす。
スパイダープラスの事業ポートフォリオ
スパイダープラスは建設業をDXする会社を目指し、創業時から取り組むエンジニア事業に加え、ICT事業にも注力している。スパイダープラスが提供する図面管理アプリ「SPIDER PLUS」を主力とし、建設業界の現場をITでサポートする事業を展開している。
売上の75%が「SPIDER PLUS」を中心とするICT事業から構成されている。「SPIDER PLUS」の契約者数・ユーザーID数の大幅な増加が、ICT事業全体の売上成長に大きく影響している。FY2020Q4より実施しているTVCMの効果により、今後も契約者数の増加が見込まれ、売上高の成長も期待できる。
ICT事業のビジネスモデル
主力の収益事業であるICT事業は、建設現場にサービスを提供し、月額利用料を収益化するビジネスモデル。図面・写真・検査記録などをクラウドにて一元管理をするアプリケーションを提供している。 「建築業界の主要な企業をユーザーとする強固な顧客基盤」と、「会社・部署・現場など社内外の連携をSPIDER PLUSだけで完結できる環境」をユーザーに提供していることが強み。類似サービスには「ANDPAD・AnyONE・KANNA」などがある。
ICT事業の主力サービスであるSPIDERPLUSは建設現場をDXするサブスク型の建築図面・現場管理アプリ。建設現場の膨大な図面・写真・検査記録をクラウドで一元管理できるSPIDERPLUSは建設現場で働くユーザーの業務効率化が可能。鹿島建設社など総合建設・デベロッパーなど、業界で主要な地位を占める顧客基盤を持つ。
上場時の成長可能性に関する説明資料によるとARRは16.7億円(YoY:+44%)と高成長で推移しており、その他の指標も堅実に成長している模様。高成長の背景に、コロナ禍における建設現場のDXのニーズの高まりもあり、市場の流れも同社の成長を加速させる要因となる。
スパイダープラスの主な経営指標
主力事業であるICT事業の成長に向けて、スパイダープラスでは①ID数と②導入年月を重要指標に位置付けている。スパイダープラスでは2つの指標向上を目指し、アプリの機能追加とサポート体制の向上に取り組んでいる。アプリの機能追加は顧客のニーズを捉えて機能に取り込む体制を構え、様々なオプション機能の追加を実施。サポート体制の向上は現場への説明会・導入後の運用サポートを実施し、既存ユーザーの2年以上利用率が80%を超える。
スパイダープラスの業績情報
ICT事業・ENG事業共に新型コロナウイルスの感染により、商談の長期化が発生しつつも、メイン事業となるICT事業の大幅成長により、YoYにて増収増益の結果となった。主力事業のICT事業はFY2021Q2時点で、前年同期比32%プラスの実績を達成し、ユーザーID数も28%プラスの実績となった。 建設業界は、長時間労働・人員の不足という建設業界の課題に対して、IT活用によ抜本的な業務改善が求められている。その中で、建設業界をITでサポートする為のサービス「SPIDER PLUS」のニーズの増加が、ICT事業の成長の大きな要因となっている。