アイリッジは5月12日、2023年3月期通期決算(2022年4月〜2023年3月)を発表しました。決算の内容を見ていきましょう。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2023年3月期通期決算内容
02.
営業利益は過去最高を更新
03.
フィンテック事業が大躍進
04.
主要KPIの鈍化はFY2024Q1までを見込む
05.
FY2023にて7件の導入
06.
FY2024Q1より提供開始予定の新プロダクト
07.
2024年3⽉期連結業績の⾒通し
08.
アイリッジQ4決算のまとめ
2023年3月期通期決算内容
アイリッジは2023年5月12日、2023年3月期通期決算を発表した。売上高はYoYにて▲0.1%の5,418百万円、営業利益は10.7%増の378百万円となった。
営業利益は過去最高を更新
売上高は、Q4単体で見るとYoY・QoQにて共に増収となった。フィンテック事業の好調が増収の大きな要因となる。一方でOMO事業オフラインマーケティング関連の減収により、FY2023全体では前年同期とほぼ同水準で着地した。営業利益はYoYにて10.7%の増益となり、過去最高益を達成した。こちらの要因もフィンテック事業の好調によるものが大きい。
フィンテック事業が大躍進
事業別に売上高構成を見てみると、OMO事業はオンラインマーケティング関連が6.9%の増収となるも、開発遅延案件の影響による原価増加やオフラインマーケティング関連の減収により、セグメント利益は減益となった。フィンテック事業は売上高がYoYにて191.2%の増加、営業利益が1,031.6%の増加となり、大幅な増収増益を達成した。
Q4単体では四半期ベースで過去最高益を達成した。OMO事業オフラインマーケティング関連は、減収による影響が継続しているものの、利益率改善の取組みを継続しており、23/3期Q3以降黒字に転換している。
主要KPIの鈍化はFY2024Q1までを見込む
主要KPIとなるFANSHIP導入アプリの合計MAUは2023年1-3月に一部アプリ解約に伴うユーザー数の剥落があったものの、前年同期比+18.5%の8,758万ユーザーとなった。剥落の影響はFY2024Q1まで続く見込みとなっている。
OMO事業において、FANSHIP導入アプリのMAUが増加したことなどから、Q4のストック型収益はYoYにて13.5%の増加と順調な推移を見せている。
FY2023にて7件の導入
デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」はFY2023にて、7件の新規導入となった。プレミアム商品券事業や観光消費支援事業など、アフターコロナにおける経済支援策としても導入が進んでいる。
FY2024Q1より提供開始予定の新プロダクト
顧客企業のアプリビジネスにおける課題に対応した新プロダクト「APPBOX(アップボックス)」をFY2024Q1より提供開始する予定となっている。「APPBOX」は30種類以上の「BOX機能」と呼ばれるアプリで使う各種機能群(SDK)を組み合わせることで、アプリのスクラッチ/パッケージ開発、既存アプリの機能拡張、マーケティング施策まで、アプリビジネスに必要な全てを支援するプラットフォームで、3年後の200社導入を目指している。
2024年3⽉期連結業績の⾒通し
FY2024は中期的な売上高成長率の加速実現のための投資の1年と位置付けとしている。売上高は業績予想を6,500百万円とし、OMO事業オンラインマーケティング関連を中心に堅調な成長を目指している。営業利益は380百万円を予想しており、新プロダクト「APPBOX (アップボックス)」の市場浸透促進やフィンテック事業の収益基盤確立のための投資を継続しつつも、販売管理費を適切にコントロールし、着実な増益を目指している。
アイリッジQ4決算のまとめ
情報提供:株式会社アイリッジ
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