プラザクリエイトは5月26日、2021年3月期通期決算(2020年4月〜2021年3月)を発表した。売上高はYoY10.3%減の206.7億円、営業利益は305百万円だった。なお、証明写真ボックス事業を売却したことにより、純利益は732百万円と大きくなっている。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2021年3月期通期決算内容
02.
コロナと構造改革で売上YoY10.3%減
03.
モバイル事業堅調で、利益はYoY13.6%増
04.
パレットプラザ売上は10月以降回復基調
05.
新規事業特化の「ソウゾウ事業本部」を設立
06.
フランチャイズ店舗の割合が76%まで上昇
07.
DIYクラフトキット『つくるんです®』を拡充
08.
FY21通期予想比:通期予想なし
09.
PLAZA CREATE2021年3月期通期決算のまとめ
2021年3月期通期決算内容
コロナと構造改革で売上YoY10.3%減
2021年3月期は、特に第1四半期でコロナウイルス感染拡大による人流抑制の影響を大きく受け、各店舗の売上が激減。また、イメージング事業における「直営から卸売(フランチャイズ)へ」の構造改革に加え、モバイル事業でも収益率の低い併売店9店舗を閉店したことで、通期の売上はYoY10.3%の減少となった。
モバイル事業堅調で、利益はYoY13.6%増
しかし収益の柱となっているモバイル事業は、法人向け商材の好調と春商戦の好機を捉えたことでセグメント利益はYoY51.75%増と大幅伸長。全体の営業利益YoY13.6%増に大きく貢献する形となった。
パレットプラザ売上は10月以降回復基調
KPIとして置いているパレットプラザ直営店 月別売上YoYは、2020年10月から90%程度まで回復。新たな生活様式に則った店舗整備や接客の標準化で、営業を継続することができている。
新規事業特化の「ソウゾウ事業本部」を設立
フランチャイズ化や不採算店舗の閉店と並行して新規事業開発を加速させるべく、「ソウゾウ事業本部」を設立。祖業である印刷事業の設備・ノウハウを活かして、外部企業とコラボレーションしながら新たな「広場」づくりに挑戦していく。
フランチャイズ店舗の割合が76%まで上昇
パレットプラザ店舗の直営→フランチャイズへの転換を推し進め、フランチャイズ店舗比率は前期末の59%から76%にまで上昇。地域に密着したフランチャイズ型の店舗運営を自社の強みと捉え直し、事業としての再進化をはかる。
DIYクラフトキット『つくるんです®』を拡充
ソウゾウ事業本部の一事業である『つくるんです®』は、シリーズ累計出荷数が88万個を突破。国立競技場や大手書店チェーンとのコラボシリーズの拡充も進め、DIYブランドとしての地位を確立させている。
FY21通期予想比:通期予想なし
FY2021の通期予想は、コロナ感染拡大が業績に与える影響を合理的に算定することが困難なことから策定をしておらず、通期予想比はなし。
PLAZA CREATE2021年3月期通期決算のまとめ
情報提供:株式会社プラザクリエイト
総括
コロナ禍の影響を大きく受けながらも、大胆な構造改革を押し進めることによって今期は3期連続の増益決算となりました。まだまだコロナの先行きが不透明な中、ソウゾウ事業本部の新規事業開発によって損益状況をどこまで改善できるかに期待です。