【インティメート・マージャー21年Q3決算】YoYで減益減収も
インティメート・マージャーは8月13日、2021年9月期第3四半期決算(2020年10月〜2021年6月)を発表した。売上高は前年比4.8%減の14.8億円、営業利益は24.8%減の31百万円だった。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2021年9月期第3四半期決算内容
02.
YoY減収減益も、QoQでは売上増加傾向
03.
顧客単価向上でマーケティング支援QoQ増収
04.
アカウント数が3,891件と過去最高値を更新
05.
3rd Party Cookie を使わない配信が可能に
06.
開発、及び導入検証が大きく前倒して進捗中
07.
FY21通期予想比:株式売却益で純利益は達成
08.
インティメート・マージャー通期決算のまとめ
2021年9月期第3四半期決算内容
YoY減収減益も、QoQでは売上増加傾向
YoYでは売上減少と厳しい状況も、QoQでは前期比5.4%増と改善傾向となっている。売上の5割近くを占めるマーケティング支援事業の好調によるもの。
顧客単価向上でマーケティング支援QoQ増収
2020年3月頃から低調だったマーケティング支援事業は、新たな顧客ニーズを捉えて再成長トレンドに突入。顧客単価が反転上昇したことでQoQ11%増の243百万円で着地し、全体の売上を牽引する形となった。
アカウント数が3,891件と過去最高値を更新
インティメート・マージャーの売上はアカウント数(≒顧客企業数)と平均単価に分解される。幅広い領域でのオンライン需要を捉えたことで、アカウント数は3,891件(YoY:78%増)と過去最高値を更新。特にSelect DMPはQoQ:19%増加と好調が続いている。
3rd Party Cookie を使わない配信が可能に
「IM-UID」をGMOアドマーケティング株式会社の「ReeMo」と連携し、3rd Party Cookieを利用せずに精度の高い広告配信を実施することが可能になった。また、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ株式会社のSSP「adstir」、DSP「Bypass」との連携によって、媒体社の収益性向上、広告配信の効果向上が見込まれる。
開発、及び導入検証が大きく前倒して進捗中
「市場のニーズ」「プロダクトの品質の良さ」などを背景に、開発、及び導入検証が大きく前倒して進行。ポストCookieソリューションの導入によって対象市場が2倍に拡がることから、来期以降はさらなる売上拡大フェーズに入っていく。
FY21通期予想比:株式売却益で純利益は達成
FY2021実績は、Q2の減少幅を吸収しきれず通期予想に対して売上高・営業利益・経常利益で100%を下回る結果に。ただし純利益については、FY2021 Q2におけるPriv Tech株式会社の株式一部譲渡によって関係会社株式売却益を計上し大幅達成となった。FY2021 Q4はポストCookieソリューションの他社連携の推進、検証導入を進める。