本日はよろしくお願いします。好調な決算でしたね。
ティッカーくん
ありがとうございます。中期経営計画も前倒しでの達成見込みです。
独自のビジネスモデルについても詳しく伺わせてください。
ティッカーくん
はい、よろしくお願いいたします。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
Q1
今回の決算発表のポイントを教えてください。
Q2
独⽴社外取締役⽐率の⾼まりは、経営⼈材育成に対する投資予算の拡大にどのように関係している?
Q3
オンライン比率の高まりは、業績や顧客満足度にどんな影響を与えている?
Q4
著名なプロフェッショナルタレントのネットワークは、どのように構築・維持している?
Q5
売上の成長に対して投資家から評価が高くない原因はどこにあると考えている?
Q6
コロナ禍と言われ約2年が経ちましたが、社内の雰囲気など変化は?
Q7
なにか個人投資家に伝えたいポイントは?
今回の決算発表のポイントを教えてください。
業績好調で来年度以降の成長に向けた投資に前倒しで着手できていること、上場後に初めての配当を実施すること、中期経営計画の前倒し達成を見通し修正を計画している点。この3点がポイントです。 業績に関しては、予想に対する進捗率は売上高でQ3時点75.4%と順調に推移しており、販管費を使った積極投資も年度内に実施することで、来年度の成長に向けた活動も早期に着手することが出来ています。 従前から企業価値の増大を踏まえて配当による利益還元を行うことを掲げており、今般上場後の初となる期末配当も実施します。 また、中期経営計画も達成する見通しですので、今年度通年決算時に修正案を発表します。今年度様々な戦略面で得た手応えを反映し、事業戦略・資本政策をよりシャープにして皆様にご案内する予定です。
独⽴社外取締役⽐率の⾼まりは、経営⼈材育成に対する投資予算の拡大にどのように関係している?
大企業にとって持続的に企業価値を高めていくにあたって、次世代の経営人材育成や、継続的に付加価値を創出する組織を構築することが、資本市場に対する説明責任としてより一層求められるようになっています。透明性の高い経営人材の育成計画を整備することが、コーポレートガバナンス上の説明責任の中核であり、企業が透明性の高い計画を準備しているか、取締役会の中でモニタリングをする担い手として独立社外取締役が重要な役割を果たします。日本と比べて欧米の企業ではOFF-JTにかけている投資が10倍以上もかけているというデータもあり、日本においても経営人材育成に確り投資をする企業はそういった独立社外取締役と積極的に日々議論を繰り返し、中長期的観点で人材育成への投資戦略を議論しているという背景があります。現政権の人的資本に対する投資の強化に関連する政策、コーポレートガバナンスコードでの上場企業のマインドの変化というところが、人材投資を積極化する日本企業とセルムの結びつきをより強くしている追い風のトレンドであると考えています。
オンライン比率の高まりは、業績や顧客満足度にどんな影響を与えている?
オンラインでのサービス提供の恩恵を最も受けるのはお客様側の準備負担が大幅に減ることにあります。従来の対面型の研修・プログラムでは受講者を集める会場のセッティング、実施日の調整といった様々な諸調整が我々のお客様である人事部に負担がありました。究極的にいえば世界中に散らばる国内外のグループ会社の幹部候補に対する取り組みを実施するといった状況でも時差さえ考慮すれば、場所も問わずオンラインで月内に実施することすら問題なくできます。お客様側がストレスなく準備できる状況もあり、弊社としても実施までのリードタイムが短縮して、お客様の課題にフォーカスした会話により双方集中できるようになっていることはオンライン化がもたらしている恩恵だと考えています。
著名なプロフェッショナルタレントのネットワークは、どのように構築・維持している?
一つはタレントネットワークでの口コミ、もう一つは我々からの開拓です。 プロフェッショナルタレントでよくあるパターンはコンサルティングファーム出身者が独立するパターンです。独立して自身の仕事も実施している中、中々大企業へアクセスするような営業リソースが無い状況で、セルムから自身の専門性に有った仕事で協業の話が持ち掛けられるのはwin-winの関係を構築しやすく、「独立したらセルムに一度話してみる」という位口コミで広まりやすい状況にあります。また、我々セルムも大企業で次に課題になりそうなトレンドを常に把握し、その課題に繋がるような専門性・知見を有するタレントを常に開拓する部隊を持っています。1300名超のタレントネットワークに新陳代謝を起こし、常に新しく時代に求められる専門性を有している専門家と協業できるよう自らも開拓することが、セルムがお客様から選ばれ続けるにあたって重要な要素です。
売上の成長に対して投資家から評価が高くない原因はどこにあると考えている?
これまでは我々のビジネスモデル・ポテンシャル・資本政策をわかりやすく説明できていなかったと考えております。具体的には「タレントマッチング業」「コモディティー化された研修業界の1社」という見られ方をすると専門家を紹介するだけが付加価値とみられてしまいます。大企業の経営イシューに中長期で入り込めている「コンサル機能・コンテンツをあえて持たないテーラーメード型のビジネスモデル」であり、お客様の課題を継続的に解決するベストパートナーであるという点を丁寧に説明していきたいと思います。
コロナ禍と言われ約2年が経ちましたが、社内の雰囲気など変化は?
コロナが始まったタイミングと上場プロセスが重なった2年でした。これまでいなかったような非人材系バックグラウンドの中途社員が営業・事業開発・コーポレート等あらゆる分野で入ってきて、多様性が増してきていると感じています。我々は1995年に設立された会社でありながら、どんどん変化して挑戦していこうという機運もこのタイミングで高まっているのを感じます。
なにか個人投資家に伝えたいポイントは?
我々の企業価値を拡大していくためには、個人投資家の皆様により深くセルムの魅力をお伝えした上で、流動性を高めることが極めて重要だと考えています。上場後に中途でM&A・IRの責任者も加入し、ブランディング・IR・M&A・資本政策をセットで検討する体制も整備出来てきております。体制変更により投資家の皆様に対するコミュニケーションの点も、決算説明資料やHPの改修といった細かいレベルから着実に潰しこんでいます。そういった取り組みはこちらの「Tickertalk」でも毎四半期発信できるように準備しておりますので、上場後日々進化し続けるセルムにご期待ください。