2001年、世田谷区にて設立し、2003年に自社ブランドとなる『GranDuoシリーズ』の販売を開始した。その後、書籍『世田谷に利回り7％以上の新築RC一棟マンションを持とう！』の発刊や中古一棟ビルリノベーションの自社ブランドである『GrandStoryシリーズ』の販売を開始。2018年に東証マザーズへ上場し、2021年東証一部（現:東証プライム市場）へ上場を果たしている。

フェイスネットワークは投資用不動産の企画・開発・販売を行う「不動産投資支援事業」と不動産オーナーが所有する不動産の管理運営を行う「不動産マネジメント事業」を展開している。

事業ごとの売上高構成比を見てみると、メイン事業となっている不動産投資支援事業が売上高を牽引しており、全体の96％の売上高を占めている。

メイン事業となる不動産投資支援事業は、主に新築一棟RCマンションの販売や中古一棟ビルのリノベーションを行っている。立地条件が整った城南3区（「世田谷区」「目黒区」「渋谷区」）を中心に事業を展開している。また①土地仕入、②設計、③施工、④賃貸募集、⑤物件管理、⑥販売までの全ての工程を自社で行うことにより、中間マージンを不要とし、不動産オーナーへの利益を最大化するワンストップサービスを採用し、物件を提供している。

不動産マネジメント事業は当社が販売した不動産オーナーが所有する不動産の賃貸募集及び物件管理運営を行っている。不動産が生み出すキャッシュフローの最大化と資産価値の向上を図るため、様々な物件管理サービスを提供している。入居者募集は、『3区miraie（ミライエ）』ブランドで展開し、入居者募集を自社で行っている。収益源は不動産オーナーからの受託管理手数料と入居・更新時の手数料収入となっている。

フェイスネットワークは今後のさらなる成長のため、①事業基盤の強化、②IRの積極的な取り組み、③DX推進による業務の効率化、④ROICをKPIとした効率化経営の推進を掲げている。これらの取り組みは、売上高・営業利益の継続的な成長を果たし、株式市場において自社の企業価値を確立するための取り組みである。

フェイスネットワークは収益の柱となっている不動産投資支援事業において、不動産商品の販売数と建築商品の販売数を主要KPIとしている。2023年3月期第3四半期の実績としては不動産商品は6件、建築商品は14件の販売実績となっている。

不動産マネジメント事業の主要KPIは管理戸数・棟数、入居率となっている。2022年12月末時点では管理戸数は1,994戸、棟数は166棟、入居率は96.8％となっている。

業績の推移を見てみるとFY2022では売上高は170,20百万円、営業利益は1,759百万円となっており、営業利益は過去最高益を達成している。FY2023Q3時点既に売上高・営業利益ともにYoYにて大幅な成長を遂げており、2期連続で過去最高益更新の見込みとなっている。