セルムは5月13日、2022年3月期通期決算(2021年4月〜2022年3月)を発表しました。決算の内容を見ていきましょう。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2022年3月期通期決算内容
02.
投資強化でQ4の営業利益率は低下
03.
セルムは過去最高売上達成。ファーストキャリアも順調に成長
04.
セルムの主要な事業KPIは軒並み成長
05.
準大手顧客との典型的取引パターンを確立
06.
中期経営計画を上方修正
07.
M&Aを活用した成長戦略も推進
08.
FY21通期予想比:各項目ほぼインラインの進捗
09.
FY22来期予想:利益率を更に向上
010.
セルム通期決算のまとめ
2022年3月期通期決算内容
売上高はYoY40.6%増の6,471百万円、営業利益はYoY121.5%増の729百万円だった。EBITDA及び各段階利益も前期を大幅に上回る好調な業績となった。
投資強化でQ4の営業利益率は低下
Q4業績については、営業利益率は低下。来年度以降の成長を見据えて人材採用体制/営業DXの強化を実施したことに伴い、「その他販管費(成長投資含む)」がQ3から88百万円増加したことによるもの。
セルムは過去最高売上達成。ファーストキャリアも順調に成長
人材開発・組織開発事業(次世代経営幹部育成・ミドルマネジメント革新等)は、大手市場・準大手市場の成長が共に順調に寄与し、トータルで過去最高の54億円に到達。ファーストキャリア事業(若手ビジネスパーソン領域)も、今後10億円以上の売上基盤構築を目指す位置づけに成長している。
セルムの主要な事業KPIは軒並み成長
上位150社の1社あたり平均年間売上高や準大手顧客市場顧客数など各種KPIが改善。
準大手顧客との典型的取引パターンを確立
準大手市場では、クローズドセミナーを通じて、サクセッションプランの実行をはじめとした経営者(経営トップ及び人事役員)へのダイレクトアプローチを実施。そこから経営課題やHR変革の実行といった支援へと派生させ、顧客価値を実現している。
中期経営計画を上方修正
現在の事業環境や現戦略の手応えを勘案し、更なる増収増益を前提とした計画目標に見直し。売上高以上のペースで各段階利益の増益率にフォーカスし、利益率向上を加速していく。
M&Aを活用した成長戦略も推進
セルムのコア・コンピタンスは4項目で定義される。M&Aを活用した成長戦略も推進していく方針。
FY21通期予想比:各項目ほぼインラインの進捗
通期業績予想に対しては、売上⾼、各段階利益項⽬においてほぼインラインの着地となった。
FY22来期予想:利益率を更に向上
FY2022は、売上高は約70億円、EBITDAは約10億円、営業利益は約8億円拡大。売上高以上のペースで各段階利益の増益率にフォーカスし、利益率を更に向上させる方針。