SNS
IR担当者に決算後インタビューをしてきました
YoYにて増収増益を達成
質問する
IRインタビュー

日本特殊陶業YoYにて増収増益為替の変動が大きく影響

2022.08.25

5334

証券コード
  • 本日はよろしくお願いします。売上高・営業利益共に好調な決算でしたね。

    ティッカーくん
  • よろしくお願いします。為替の影響や、事業の成長が大きな要因でした。

  • 好調の要因についても詳しくお聞かせください。

    ティッカーくん
  • はい。よろしくお願いします。

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • Q1

    今回の決算発表のポイントを教えてください

  • Q2

    プラグ関連事業の売上は補修用プラグの販売が好調と決算短信でご説明されてますが背景を教えてください

  • Q3

    中期経営計画では貴金属タイプの高付加価値プラグの数量拡大が期待されている記載がありましたが足元の進捗状況はいかがですか?

  • Q4

    センサ事業はQoQで増収を実現してますがどのような背景ですか?

  • Q5

    自働車事業はQoQ40%の増益と非常に好調でしたが増収効果為替や原材料価格の変動などはどのような影響がありましたか?

  • Q6

    セラミック事業の増収要因について外部環境要因と内部環境要因それぞれ教えてください

  • Q7

    量産を開始した燃料電池事業については足元の進捗状況はいかがですか?

  • Q8

    増収傾向にある一方で棚卸資産は昨年期末から増加していますが要因を教えてください

  • Q9

    為替市況を始めとしたマクロ環境の変化が激しいですが社内におけるマクロ環境の見通しに何か変化があれば教えてください

  • Q10

    最後に個人投資家の方に向けてメッセージをお願いします

今回の決算発表のポイントを教えてください

今回の決算はYoYQoQどちらの視点で見ても為替の変動が利益に対して影響しましたYoYで見ると100億円程の増益の内訳として60億円分が為替の影響で増益となりました一方で為替の影響を抜いてもプラグ事業セラミック事業は増益になっており堅調に売上が増加したという点が事業の強さとして現れた決算内容となりました

プラグ関連事業の売上は補修用プラグの販売が好調と決算短信でご説明されてますが背景を教えてください

欧州東南アジア南米などの補修用プラグの販売数量が伸びたという点が一番の背景になります

中期経営計画では貴金属タイプの高付加価値プラグの数量拡大が期待されている記載がありましたが足元の進捗状況はいかがですか?

足元の進捗としては45月に上海のロックダウンの影響を受け他の地域に比べて貴金属比率が高い中国全体での販売数量が少し落ち込んでしまいましたそれが原因となり第一四半期の貴金属の割合は前年並みとなりました第二四半期以降は中国の売上も回復すると予想していることから当初の計画通りさらなる貴金属化を進めるという目標は変更せず今後挽回をしていく予定です

センサ事業はQoQで増収を実現してますがどのような背景ですか?

こちらも為替の影響は大きいですが日本以外の地域では半導体不足の改善に伴って自動車生産が回復したこともセンサ事業の売上が回復傾向にある要因になっていると考えていますまた自動車業界における半導体不足の影響は日本以外は改善傾向にあるとみています

自働車事業はQoQ40%の増益と非常に好調でしたが増収効果為替や原材料価格の変動などはどのような影響がありましたか?

自動車事業の増益のうち約半分は為替の影響となります売上の影響も若干ありますが未実現利益分の増益もありましたセンサ事業の増益に関してはこちらも約半分は為替の影響となります残りは売上の増加であったり製品の性質が改善したことが起因し増益となりました

セラミック事業の増収要因について外部環境要因と内部環境要因それぞれ教えてください

SPE事業の売上がYoYで約40%の増収となっておりSPE事業の貢献が一番の要因となりますこちらは自動車事業ほど為替の影響は受けておらず28億円の増収のうち半分以下の影響に留まります現在は半導体市場が非常に強いためそういった外部環境の影響を受けている点が増収の大きな要因となります 来期になると半導体不足が改善していく中でシェアの拡大して売上を伸ばすという取り組みが必要になると考えています

量産を開始した燃料電池事業については足元の進捗状況はいかがですか?

燃料電池事業は量産を開始している物のまだ売上に紐づいている段階ではありませんですが今期の下期ぐらいから大型燃料電池ビルや工場に取り付ける燃料電池が少しづつ売上に繋がってくると想定しております大型の燃料電池以外に小型燃料電池家庭用の小型電池もありまして弊社としては先行して大型燃料電池への取り組みを行い20253月期ごろから小型燃料電池の売上を伸ばしていく方針です

増収傾向にある一方で棚卸資産は昨年期末から増加していますが要因を教えてください

こちらも為替の影響が大きいです3月末の棚卸の金額に対して6月末の棚卸金額が約260億円増加している中で80億円ほどが為替の影響で増えております残り180億円は世界の物流環境の不透明さへの対策などで政策的に在庫を積み増しているという状況です

為替市況を始めとしたマクロ環境の変化が激しいですが社内におけるマクロ環境の見通しに何か変化があれば教えてください

弊社は元々円安を強めに考慮していたため円安の影響はそこまで受けないかと考えておりましたがそれでも円安が進んだ中で為替の影響は今後も受けていくと想定していますそれ以外ではロシアの戦争上海のロックダウンの影響に関しては今のところ期初の想定内に収まっており期初の想定を超えるマクロ環境の変化は見当たらないという印象です

最後に個人投資家の方に向けてメッセージをお願いします

中長期的な視点では自動車のEV化が進んだとしてもスパークプラグの補修用事業での売上貢献やさらなる貴金属プラグの拡販が見込めるため急激に売上が減少することはないと考えていますプラグ事業における補修用ビジネスが全体の3/4ほどの売上を占めておりますが我々の試算では2040年まで売上の成長が見込めると考えておりますプラグ事業センサ事業が継続的に成長していく中で新規事業の成長へも注力していくように考えております Q1の決算に関しては為替による利益へのプラス影響は大きかったですが継続して行っている営業努力や自動車生産の回復に伴うOEM向け出荷の増加などが要因となりプラグセンサSPE事業の売上は堅調に推移しています今回の決算内容ではそういった点も意識していただければと思います

情報提供:日本特殊陶業株式会社
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

総括

実際にIR担当者にお話を伺うことで今回の決算が好調だった要因主要事業の強み中長期での取り組みに対しての進捗などを詳しく知ることができました今後も主要事業の強みを筆頭にどのように企業が成長していくのかが楽しみです

SHARE
1