JDSCは2022年8月12日、2022年6月期通期決算(2021年7月〜2022年6月)を発表しました。それでは決算の内容を見ていきましょう。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2022年6月期本決算内容
02.
売上高が高成長、通期予想値を上回る着地
03.
AIプロダクトの売上構成比:継続してバランスのいいポートフォリオを実現
04.
積極的な人材採用を実施中
05.
コスト内訳:人材採用による人材関連費が増加
06.
中長期の取り組み、複数企業との戦略提携が実現
07.
FY22通期計画の進捗:売上は101%の達成、営業利益は74百万円の上振れ
08.
来期予想:売上高・営業利益共に黒字化を計画
09.
FY2022Q4決算まとめ
2022年6月期本決算内容
売上高は29.7%増の1,413百万円、営業利益は▲54百万円となった。
売上高が高成長、通期予想値を上回る着地
売上高は修正後の通期予想値を13百万円上回って着地し、売上総利益率も健全な水準を維持している。営業利益は減益となったが、コスト管理を徹底した結果、修正後の予想に対して74百万円上回って着地となった。
AIプロダクトの売上構成比:継続してバランスのいいポートフォリオを実現
特定のプロダクトに依存せず多様化が進んでいるが、前期と比べるとdemand insightが増加している。こちらはSCM領域でプロダクト投資を増強した結果となっている。今後も特定の事業領域に依存せず、幅広い産業において再現性高く成果を創出することを目指す方針を取っている。
積極的な人材採用を実施中
上場の一つの目的としていた「採用力の強化」が順調に実施されている。2022年6月時点での正社員数は74名と1年間で22名の増加となっている。
コスト内訳:人材採用による人材関連費が増加
FY2022Q4単体でのコスト内訳を見てみると、人件費が全体の半分以上を占めている。事業拡大に伴い、社員と業務委託の人材関連費用は前年同期比37%の増加となっている。今後も積極的な人材投資を継続し、研究開発費(R&D)は、サプライチェーンマネジメントの領域(demand insight)に注力をしていく。
中長期の取り組み、複数企業との戦略提携が実現
産業全体の変革を目指す取り組みとしては、プライベート・エクイティファンドとの提携が複数実現し、AIを「利益に直結」させる実績が認められている。
FY22通期計画の進捗:売上は101%の達成、営業利益は74百万円の上振れ
Q3決算発表時に修正された通期業績予想値に対し、売上は101%の着地となった。営業利益はコスト管理徹底の結果、予想に対して74百万円上回った。
来期予想:売上高・営業利益共に黒字化を計画
2023年6月期通期業績見通しは、事業の成長率や人材の確保といった要素を考慮してレンジ方式にて開示となり、売上高は16.2 ~ 17.6億円 (前年比 15.0 ~ 25.0%)営業利益は0.01 ~ 0.2億円で黒字化を目指している。
FY2022Q4決算まとめ
情報提供:株式会社JDSC
総括
FY2022通期で増収減益の結果となりました。通期で営業利益は赤字となりましたが、上場の一つの目的としていた「採用力の強化」は順調に進捗しています。来期は事業の成長に加え、M&Aによる成長も計画しており、来期以降の更なる成長が非常に楽しみです。