SNS
シナネンHD社の22Q3の決算情報を解説します
販売単価上昇で大幅増収
質問する
決算サマリー

シナネンHDQ3決算原油価格等の高騰に伴う販売単価上昇で大幅増収非エネルギー領域も好調

2022.03.22

8132

証券コード

シナネンホールディングスは13120223月期第3四半期決算(20214月〜202112)を発表した売上高は1,827億円(前年同期は1,389億円営業利益は6.0億円前年同期は16億円だったなお1Qより収益認識に関する会計基準等を適用しており同基準適用前の実績では前年比37.1%増の1,905億円営業利益は56.9%減の6.9億円だった

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    20223月期第3四半期決算内容

  • 02.

    当期より収益認識基準を適用

  • 03.

    原油価格の高騰で販売単価が上昇し増収

  • 04.

    非エネルギー事業も増収好調に推移

  • 05.

    ガス石油類の売上数量は前期並み

  • 06.

    シェアサイクル事業好調各種KPIも過去最高を更新

  • 07.

    顧客向けポイントモールの構築を発表

  • 08.

    FY21通期予想比:減益の予想を据え置き

  • 09.

    シナネンホールディングス通期決算のまとめ

20223月期第3四半期決算内容

当期より収益認識基準を適用

同社はFY21より収益認識に関する会計基準を適用検針日と月末のズレが収益に影響し四半期ごとで見ると大きなプラスマイナスが生じるが通期では大きな影響はなくなる見込み

原油価格の高騰で販売単価が上昇し増収

原油やプロパンガスの価格が高騰したことからBtoB/BtoC事業で販売単価が上昇し収益認識基準適用前の売上高はYoY37.1%増と大幅増収一方で投資強化とBtoB事業の反動減により利益は各項目で減益となったなお同社の業績は下期特にQ4に利益が偏る傾向にある点に注意これは冬にLPガス灯油の消費量が増えることによるもの

非エネルギー事業も増収好調に推移

セグメント別ではステーション数の増加で利用が順調に伸びたシェアサイクル事業に加え医療施設の感染消毒清掃が好調な建物維持管理事業が牽引しBtoC/BtoB事業だけでなく非エネルギー事業も増収となっている

ガス石油類の売上数量は前期並み

BtoB/BtoC事業の主力商材であるガス石油類の売上数量は概ね前期並みの推移となっている

シェアサイクル事業好調各種KPIも過去最高を更新

シェアサイクル事業はステーション数等の増加で利用が伸び売上高が順調に推移運営の効率化により赤字幅も縮小しユーザー数利用回数などの各種KPIも過去最高を更新中来期以降の黒字化が視野に入ってきている

顧客向けポイントモールの構築を発表

顧客向けポイントモールの構築を発表中央電力GMOメディアと3社共同で開発運用を行っていく会員数100万人に向けて同業や異業種の他社などを巻き込みながら各種キャンペーンを展開していく予定

FY21通期予想比:減益の予想を据え置き

引き続き新規事業やITへの投資など経営基盤の整備を進めるため減益の通期予想は据え置き予想に対する利益面の進度は緩やかに見えるが上記の通り同社は季節変動の影響が大きく利益はQ4に大きく偏重するビジネスモデルまた収益認識基準適用の影響は通期合算ではほぼなくなる見込み

シナネンホールディングス通期決算のまとめ

情報提供:シナネンホールディングス株式会社
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

総括

原油価格の高騰を追い風に売上高を大きく伸ばす決算となりました非エネルギー領域でも事業が順調に伸びておりこれからの成長が楽しみです数字を見る上では当期から新たな収益認識基準を適用している点と利益面がQ4に大きく偏重する点に注意してください

SHARE
1