今日はよろしくお願いします。冬場のQ4までは大きな動きは少ないんですね。
ティッカーくん
よろしくお願いします。そうですね、弊社の事業の特徴の一つです。
非エネルギー事業の好調についても詳しく聞かせてください。
ティッカーくん
はい、よろしくお願いします。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
Q1
今回の決算のポイントを教えてください。
Q2
原油価格やプロパンCPの高騰から販売単価への転嫁はどのくらいの期間を見て反映される?
Q3
計画を変更した韓国での大型陸上風力発電事業や、新規事業の新型マイクロ風車関連事業の見通しは?
Q4
自転車の需給ひっ迫やグローバルでのインフレは、自転車小売事業にどのような影響を与えている?
Q5
シェアサイクル事業の今後の見込みは?
Q6
建物維持管理事業で受注が増加している感染消毒清掃に関して、全体売上における規模と立ち位置は?
Q7
ポイントモールは、誰向けのどのようなサービス?
Q8
コロナ禍と言われ約2年が経ちましたが、社内の雰囲気など変化は?
Q9
なにか個人投資家に伝えたいポイントは?
今回の決算のポイントを教えてください。
前提として、弊社の収益は冬場にあたる第4四半期に偏重しているため、第3四半期までは例年あまり大きな動きがありません。その中でポイントとして挙げるなら、値上がりが進む原油価格やプロパンCPなどの仕入価格に対して、弊社の販売単価への転嫁にズレが生じることから、前年同期比で総利益率がやや厳しくなっているという点があります。一方で、非エネルギー事業については、シェアサイクル事業や建物維持管理事業を中心に好調に推移しました。
原油価格やプロパンCPの高騰から販売単価への転嫁はどのくらいの期間を見て反映される?
原油価格については、皆さんもガソリンスタンドの販売価格を見るとわかるように、週レベルで迅速に反映されます。一方でプロパンCPはもう少し長く、1ヶ月~2ヶ月程度のタイムラグになります。
計画を変更した韓国での大型陸上風力発電事業や、新規事業の新型マイクロ風車関連事業の見通しは?
韓国での大型陸上風力発電事業は、新型コロナウイルスの再拡大の影響で行政機関の動きが止まっており、開発許可を待つ状況に変わりはありません。再生可能エネルギーを推進するという韓国の政策自体は変わっていませんが、やや動きがスローダウンしている状況と感じています。
新型マイクロ風車事業は、寒冷地(札幌)で実証実験を続けており、製品化の検討を始めたというステータスです。マイクロ風車は、信号機の上にタテ軸の風車が付いている程度のサイズ感であることから、場所を取らず、公園や公共施設に配置することでBCP対策としての活用や、街灯や防犯カメラ機能を付加することで日常でも使えるようなことも期待されており、自治体や小売店から問い合わせを多くいただいています。ただ、製品化までにはやや時間がかかる見通しです。
自転車の需給ひっ迫やグローバルでのインフレは、自転車小売事業にどのような影響を与えている?
年度末は繁忙期につき、在庫切れとならないように前倒しで仕入れしているため、現状では影響がありません。ただ、前期は、コロナウィルスの「特別給付金」の使い道として電動アシスト付き自転車の一時的な需要があったところ、今期はその反動もあり、販売は厳しいです。
インフレは仕入に影響を与えていますが、小売・卸売ともに販売価格への転嫁を進めているため、現時点では影響は少ないです。
シェアサイクル事業の今後の見込みは?
シェアサイクルは災害時のモビリティとしても注目が高まっており、ユーザー数や利用回数が順調に伸びています。来期(2022年度)の黒字化を目指して事業展開を進めており、実現が見えてきている状況です。
建物維持管理事業で受注が増加している感染消毒清掃に関して、全体売上における規模と立ち位置は?
全体売上に占める感染消毒清掃の売上規模は大きくありませんが、感染消毒清掃を入り口にして大手病院の総合メンテナンスサービスなどを受注することも増えており、一種の営業・マーケティングツールのような立ち位置になっている面もあります。
ポイントモールは、誰向けのどのようなサービス?
ポイントモールを経由して提携先のECサイトに遷移後に商品・サービスを購入した会員に対して、その利用内容に応じたポイントを付与するサービスで、現状は弊社グループ社員を対象に試験運用中です。今後は、弊社の様々なBtoCサービスをご利用いただくお客様を中心にサービスのご案内を開始いたします。将来的には同業や異業種の他社などと連携し、対象領域を広げて行きたいと考えています。
コロナ禍と言われ約2年が経ちましたが、社内の雰囲気など変化は?
テレワークの推進や営業パーソンの直行直帰が増えるなど、働き方についての変化がありましたが、社内の雰囲気としては、働きやすくなったというポジティブな受け止め方が多いです。
なにか個人投資家に伝えたいポイントは?
弊社の事業は、一気に大きく成長するような事業ではありませんが、必需品であるエネルギー事業で安定的な収益を得ながら、再生可能エネルギーや環境関連の新規事業を成長させていきたいと考えています。また、エネルギーを扱う企業として、クリーンエネルギーの活用や環境保護、住み続けられるまちづくりも意識しながら各事業に取り組んでいます。