ヒューマンクリエイションホールディングスが11月14日、2024年9月期通期決算(2023年10月〜2024年9月)を発表しました。それでは決算の内容を見ていきましょう。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2024年9月期通期決算内容
02.
戦略領域、SES共に前期比では増加、計画比では未達
03.
SES人員数の拡充効果が表れ、24年7~9月期の全社の増収率は前年同期比18.6%増
04.
中期経営計画をリバイスし中長期経営方針へリバイス、27/9期は売上高12,000百万円へ
05.
「自己資本比率≦40.0%」の財務資本戦略を追加、中長期的目線で、EPSとROE重視
06.
自己資本比率が直近 2 四半期は自己資本比率 40.0%を超過
07.
来期の業績予想
08.
個人投資家向け質問集(1/2)
09.
個人投資家向け質問集(2/2)
010.
決算まとめ
2024年9月期通期決算内容
24/9期通期の売上高においては、7,165百万円(前期比+10.5%、計画比-8.0%)EBITDAは759百万円(前期比-7.3%、計画比-9.5%)、EPSは246.23円(前期比-7.0%、計画比-8.0%)となりました。
戦略領域、SES共に前期比では増加、計画比では未達
戦略領域の売上高は2,190百万円(前期比+4.2%)となりました。四半期毎の推移では、成長回帰をしているものの、期初計画を13.0%下回る結果となりました。
SESにつきましては、SES人員数の拡大により売上高が4,975百万円(前期比+13.5%、計画比-5.5%)となりました。人員採用は計画通り進みましたが、本格稼働までのタイムラグが想定以上にあったため、期初計画を-5.5%下回る結果となりました。
SES人員数の拡充効果が表れ、24年7~9月期の全社の増収率は前年同期比18.6%増
SES人員数の拡大から、SES売上高が前年同期比18.6%増の1,328百万円となった点が全社業績を牽引しました。増収率は、1Q(23年10~12月期)の同9.6%増から、2Qの同11.3%増、3Qの同14.0%増、4Qの同18.6%増と逓増傾向にあります。
中期経営計画をリバイスし中長期経営方針へリバイス、27/9期は売上高12,000百万円へ
これまでは、中期経営計画として26/9期に売上高11,000百万円、EBITDA1,225百万円の達成を目標としていましたが、30/9期を最終年度とする6ヵ年の中長期経営方針にリバイスしました。
2ndステージ最終年度にあたる27/9期は、売上高12,000百万円を実現いたします。戦略領域の成長を重視し、売上高は5,000百万円(24年9月期比+128.4%)とし、うち3,000百万円をM&Aによる効果と想定しております。3rdステージは、投資回収とシナジー創出に重きを置き、最終年度である30/9期に、EPS1,000百万円(24/9期比4.0倍)と、ROE30%を超える水準にこだわります。
「自己資本比率≦40.0%」の財務資本戦略を追加、中長期的目線で、EPSとROE重視
財務資本戦略を一部見直し、従来掲げていた株主還元方針に加え、「自己資本比率≦40.0%」とする新基 本方針を追加を発表。これは、①資金効率の良化と、②株主の期待に応え続けることを目的に、1)M&A を 含む再投資に従来以上にコミットすると共に、2)仮に充分な再投資機会に恵まれず、4 四半期連続で自己資本 比率が 40.0%を超過することが見込まれる場合には、40.0%を超過する自己資本を原資に、資金を追加的な株主還 元(自己株式取得等を含む)に振り向けることを意味します。
“新”中長期経営方針と、”新”財務資本戦略のもと、資金効率よく創出キャッシュを再投資または株主還元に 振り向け続けることで、中長期目線に立ち、EPS と ROE にこだわり、1 株あたりの価値最大化に向け邁進してま いります。また、この一環として、同日に自己株式 140,000 株(発行済み株式に対する割合: 7.27%)の消却と 株式分割(1:2)の実施を発表しております。
自己資本比率が直近 2 四半期は自己資本比率 40.0%を超過
大前提として、持続的成長に向けた再投資を優先する方針ですが、①資金効率の良化と、②株主の期待に応え るため、仮に充分な投資機会(M&A等)に恵まれず、4 四半期連続で自己資本比率が 40%を超過することが見 込まれる場合には、40%を超過する自己資本を原資に追加的な株主還元(自己株式取得等を含む)を実施するこ とで、随時、資本構成の適正化を図ることと致しました。なお、直近 2 四半期は自己資本比率 40.0%を超過(24 年 6 月末は 41.3%、同 9 月末は 44.8%)しており、25 年 3 月末までの 2 四半期以内に資本構成の適正化が必要な 状況にあります。
来期の業績予想
2025年9月期の売上高は前期比+20.1%の8,606百万円、EBITDAは前期比+1.9%の773百万円を計画しています。戦略領域につきましては、アップセル・クロスセルを推進し、事業子会社間のシナジー創出とM&Aの検討を進めていきます。SESは人員増強を通じて稼働人員の拡大と、安定した稼働率を確保していきます。販管費は採用管理費の増額や管理体制の強化により前期比で増加する見込みです。
個人投資家向け質問集(1/2)
2024年9月期は、戦略領域の未達幅が大きかったため、ギアの入れ替えが必要と判断しました。2030年9月期を最終年度とする6ヶ年の中長期経営方針にリバイスしました。2027年9月期までの2ndステージでは、M&Aを含む積極投資により規模の拡大と事業構造の転換を図ります。戦略領域の成長を重視し、売上高目標12,000百万円のうち5,000百万円を目標とします。3rdステージは投資回収とシナジー創出に重きを置いて、EPS1,000円と、ROE30%長にこだわっていきます。
個人投資家向け質問集(2/2)
前提として、成長のためのM&A等の投資を優先するものの、投資ができなかった場合には、投資資金を株主還元に使うという方針になります。年間を通じて自己資本比率が40%を超える分を、自己株式の取得資金にあて、1株当たりの利益や還元水準にコミットする形で株主の皆様の期待にお応えする方針です。
決算まとめ
情報提供:株式会社ヒューマンクリエイションホールディングス
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