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20221115日に新規上場のスマサポ
新規上場申請のための有価証券報告書を基に解説
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企業基本情報

3.2万社の不動産管理会社のDXを目指すスマサポとは?

2022.12.16

9342

証券コード

賃貸不動産マーケットに対してテクノロジーを活用したサービスを提供する株式会社スマサポは東証グロース市場への上場が承認されましたIPOの概要やビジネスモデルを図解とともにわかりやすく紹介していきます

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    株式会社スマサポ IPO情報

  • 02.

    スマサポの沿革

  • 03.

    スマサポの業績推移

  • 04.

    スマサポの事業内容

  • 05.

    入居者満足度調査サービススマサポサンキューコールの概要

  • 06.

    入居者アプリtotonoの概要

  • 07.

    スマサポサンキューコールの主要KPI

  • 08.

    totonoの主要KPI

  • 09.

    経営上の重要な契約

  • 010.

    今後の成長

株式会社スマサポ IPO情報

株式会社スマサポ英:Sumasapo Inc.20221125に上場承認され同年1229日に上場予定IPOでの公募株式数は150,000売出株式数は140,000オーバーアロットメントによる売出43,500ブックビルディング抽選申込期間は1213日~1219公開価格決定1220購入申込期間は1221日~1226日となっている

スマサポの沿革

20124月に不動産業におけるインターネットを活用した人材紹介事業を行うために株式会社宅都ホールディングスの100%子会社として株式会社グローバルエージェントを設立 20169月株式会社スマサポに商号を変更し同年にスマサポサンキューコールの提供を開始2017年に新電力サービススマサポでんきスマサポ内覧サービスSKBの提供を開始した201910不動産管理会社向けソリューション提供事業を強化するにあたり株式会社宅都ホールディングスより独立20221229日に東証グロースへ上場予定となっている

スマサポの業績推移

直近の20219月期決算では売上高がYoY9%増の2,029百万円と安定した成長を続けている一方で経常損益は赤字に転落新電力サービスにおけるJEPXでの調達原価が想定よりも大幅に高騰して推移したのに対して需要家への販売価格が固定化していたことなどが要因となっている

スマサポの事業内容

スマサポは不動産管理会社に向けたソリューションサービスを提供している 現在は売上の約9割をスマサポサンキューコールが占めているが将来的には不動産管理会社と入居者のコミュニケーションを円滑にする入居者アプリtotonoを核とした種々のサービス提供を計画している 新電力サービススマサポでんきは新電力市場の調達価格の不安定さから需要家への訴求が難しくなると判断したため完全撤退

入居者満足度調査サービススマサポサンキューコールの概要

スマサポサンキューコール新規入居者との接点を持たなかった不動産管理会社に対して入居時のお礼や満足度アンケート調査の実施を代行するとともに生活に必要な各種ライフラインサポート等の案内を手掛けるサービス アンケートの結果は不動産管理会社へフィードバックされ様々な課題解決に活用することができるまた入居時のフォロー電話で住み心地の調査も行い課題の早期解決でクレーム防止を図ることも可能なサービスとなっている 収益モデルとしては不動産管理会社から提供される入居者情報に対価を支払い外部委託先から顧客紹介手数料取次手数料等を受け取る形

入居者アプリtotonoの概要

totono不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化するアプリこれまで紙やFAX電話が主流だったコミュニケーションの手法がtotonoを活用することで契約内容の確認や管理会社への問合せ各種申請などもアプリ上で行うことができコミュニケーションのデジタル化が可能となる不動産管理会社から初期導入料及び毎月の利用料を収受している

スマサポサンキューコールの主要KPI

収益の基盤となっているスマサポサンキューコールのKPIである契約不動産管理会社数FY2022において870社とYoY156%と堅実に成長中またコンタクト数入居者に電話をかけた数24万件となる

totonoの主要KPI

積極的に投資中の入居者アプリtotonoの主要KPI契約不動産管理会社数についてもFY202272社とYoY185%の増加傾向こちらも堅実に社数を増やしている

経営上の重要な契約

20227月に賃貸管理会社大手の大東建託パートナーズ株式会社と業務提携を締結両者が協業し不動産業界におけるDXの推進を目指すとしている スマサポサンキューコールの導入も予定されている模様で今後totonoなどのサービスを大東建託パートナーズ社が管理する物件の入居者に提供することで事業の拡大を見込む

今後の成長

今後の成長の軸としては❶スマサポサンキューコールのデジタル化による収益構造の強化❷入居者アプリtotonoの管理世帯数の増加による収益基盤の拡大❸入居者アプリtotonoの他社提携等による収益機会の拡大の3点が主に挙げられる ❶については現在年間30万件を超える架電により行っている入居者とのコミュニケーションをtotonoアプリで行う等デジタル化することで一層の業務効率化を図る ❷は拡販を行うために各種展示会への出展やセミナーの開催といった積極的な広告宣伝及び営業人員の増強による認知拡大とアフターフォロー体制の強化を図る ❸については利用者である入居者が生活をする上で必要な情報や商品をタイムリーに提供するために他業種との提携を強化していく

情報提供:株式会社スマサポ
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

総括

テクノロジーを活用した便利な暮らしや入居中のサービスをアプリを通じて受けられるプロダクトの開発をしそれを全国の不動産管理会社を通じて入居者に届けることで不動産業界の効率化と入居者メリットを高めて売上が伸びています上場をきっかけに知名度が上がり営業力が強化されることを考えると今後の更なる活躍が楽しみな会社です

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