カオナビは2月14日、2024年3月期第3四半期決算(2023年4月〜2023年12月)を発表しました。それでは決算の内容を見ていきましょう。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2024年3月期第3四半期決算内容
02.
売上高・調整後営業利益共に順調に増加
03.
各種KPIの進捗
04.
解約率は低水準で推移
05.
ワークスタイルテック社を子会社化
06.
新サービスをリリース
07.
通期業績予想を上方修正
08.
通期業績予想に対する進捗
09.
個人投資家向け質問集
010.
決算のまとめ
2024年3月期第3四半期決算内容
売上高はYoYで27.5%増の5,531百万円、調整後営業利益はYoYで68.5%増の600百万円となった。
売上高・調整後営業利益共に順調に増加
ストック収益が大半の安定性の高いビジネスモデルのため、売上高は継続的な増収を達成している。収益性の向上により、調整後営業利益もYoYで堅調に増加している。
各種KPIの進捗
ARRは持続的かつ安定的に成長し、YoYで28.6%増の7,624百万円となった。
利用企業数は着実に増加し、YoYで21.3%増の3,492社となった。
ARPUは、大企業など従業員数の多い顧客の増加を受けて、YoYで6.0%増の182千円となった。
解約率は低水準で推移
プロダクトの機能強化とカスタマーサクセスの取り組みにより、解約率は0.46%と低水準で推移している。
ワークスタイルテック社を子会社化
中期経営方針で掲げる人材データプラットフォームの拡大に向け、クラウド労務管理システム「WelcomeHR」を提供するワークスタイルテック社を子会社化し、労務管理機能を追加する。2025年3月期より損益計算書の連結を開始する。
新サービスをリリース
上場企業の人的資本開示情報を一覧化した「人的資本データnavi β版」をリリース。2,300社以上の開示情報を確認することができ、自社との比較や目標値の検討に活用できる。
通期業績予想を上方修正
KPIの堅調な推移等を受けて売上高と売上総利益を上方修正した。
一方で、来期以降の成長に向けて投資計画の見直し等を実施した結果、調整後営業利益は当初予想のレンジ内にて着地する見通しとなった。
通期業績予想に対する進捗
第3四半期までの業績を踏まえ、通期業績予想を修正。
修正後の業績予想に対し売上高は72.8%、調整後営業利益は78.5%の進捗となっている。
個人投資家向け質問集
当社は人材データベースを軸に、これまで人材配置・人事評価・人材教育など様々な機能を提供してきました。中期経営方針では人材データプラットフォームの拡大を掲げており、ワークスタイルテック社の子会社化を通じて労務管理機能を新たに追加し、プラットフォームの付加価値を高めることで、事業競争力の強化を目指します。
また、ワークスタイルテック社は非正規雇用市場にもフィットしたサービス設計に強みがあり、当社が事業展開していない非正規雇用市場に対するタッチポイントの獲得にも繋がります。
将来の成長に向けた投資をさらに拡大することが理由です。
継続的にプロダクト開発を強化し、新規顧客獲得に向けたマーケティング投資を拡大することで、短期的な利益ではなく、中長期的な利益成長を実現していきたいと考えており、将来に向けた成長投資を重視しました。