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CFDの概要とFXや先物との違いを解説
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投資の知識

CFD差金決済取引とは?FXや先物とはどう違う?

2023.11.30

証券コード

CFDは値上がり分と値下がり分の差額を取引する金融商品で株式のように現物を保有しないのが特徴です

レバレッジをかけて取引ができるため同じようにレバレッジ取引ができるFXや先物と何が違うのか興味がある人も多いと思います

そこで今回はCFDについてFXや先物との違いも含めて解説します

※個人投資家から事前に募った質問もございます。

目次

  • 01.

    CFDとは

  • 02.

    CFDと他の金融商品の違い

  • 03.

    CFDのメリット

  • 04.

    CFDのデメリット

  • 05.

    CFD取引の始め方

  • 06.

    ロット数と証拠金でリスク低減

CFDとは

CFD差金決済取引では現物の受け渡しをせずに売値と買値の差額だけを取引します

 

株式投資の場合は株券を購入して保有し売って売却代金を受け取るという取引ですがCFDの場合は実際に何かを受け取ったり売り渡す行為がありません

 

現物を保有するわけではないため購入したい株券分の代金を持ち合わせていなくても証拠金を預けることで売買が可能となります

 

そんなCFD店頭CFDと取引所CFDで取引できます

店頭CFDと取引所CFD

CFDには店頭CFDと取引所CFD2種類があります

 

店頭CFD投資家と証券会社の間で取引されるCFDであり取引所CFDは日本で初めての公設CFD取引所であるくりっく株365を介して取引するCFDです

 

店頭CFDの特徴としては取引所を介さずに証券会社と11で取引する点です投資家は証券会社が提示した値段でCFDを買ったり売ったりします

 

取り扱い銘柄は証券会社によってまちまちですが取引所よりも多い傾向がありますまた証券会社と直接取引するため取引コストが低いというメリットにも注目です

 

取引所CFDではくりっく株365を利用して日経平均株価S&P500などの株価指数や金などをほぼ24時間取引できます店頭CFDと違い証券会社の営業日時にかかわらず夜間も取引が可能です

 

また取引価格はマーケットメーカーと呼ばれる証券会社や銀行から提示された価格の中で最も有利な値段で取引できます

代表的な銘柄

取り扱い銘柄は証券会社によって異なりますが代表的な銘柄は下記の通りです



  • 個別株
  • 株価指数
  • 商品(コモディティ)
  • 債券
  • ETF
  • 通貨



CFDでは少ない資金でもこれらの銘柄をレバレッジをかけて取引することが可能になります

 

例えば株式投資で個別株を買いたいとき100万円の株を買う際には100万円の資金が必要ですしかしCFDなら対価の20%にあたる20万円の証拠金を預けておけば取引ができます

 

通貨CFDFXのことで米ドルと日本円やポンドなど各国の通貨の差額を取引します

CFDと他の金融商品の違い

投資の世界で注目度の高い取引の1つであるCFDは他の金融商品とどのような違いがあるのか見てみましょう

CFDと株取引の違い

CFDと株取引の最大の違いはレバレッジを効かせられる点です株取引では購入金額分の資金が口座に入っていないと購入することができませんがCFDでは一定額の証拠金が口座に預けられていれば取引ができます

 

さらに取引できる時間が長いのも特徴です株取引では市場が開いている9時から15時までしか基本的に取引できませんがCFDはほぼ24時間売買することが可能ですまた日本の祝日も取引できます

CFDFXの違い

CFD口座を1つ開設するだけで多くの種類の銘柄へ投資が可能ですFXでは口座を開設したらFXしか取引できませんがCFD口座を開けばFX株価指数個別株商品債券先物すべて取引ができます

 

ただし取引時間には注意が必要ですFXではどの通貨ペアも取引時間が同じですがCFDでは銘柄ごとに取引できる時間が決まっています

 

例えば日経平均株価指数CFDが朝9時から翌朝5時までの取引時間であっても原油商品CFDは朝8時から翌朝6時までというようにまちまちです

CFDと先物取引の違い

CFDと先物取引ではどちらもレバレッジをかけられる点や売りからの取引が可能な点では同じですが決済期限に違いがあります

 

決済期限とは建玉を反対取引して決済しなければならない期限のことです例えば買い建玉を有している場合売却することが決済(反対取引)にあたり期日までに実行しなければなりません

 

CFDには決算期限がありませんが先物取引では決済期限が決められていますもしも含み損を抱えている場合先物であれば決済期限がきた時点で強制決済されてしまいますがCFDには決済期限がありませんから自分のタイミングで反対売買を行うことができます

CFDのメリット

CFDの主なメリットは以下の4つです

 

  • レバレッジをかけられる
  • 銘柄の種類が多い
  • 取引時間が長い
  • 売りからの取引が可能

レバレッジをかけられる

CFDの最大のメリットとしてレバレッジをかけて取引ができる点が挙げられます

 

例えばレバレッジ10倍をかければ10万円の資金でも100万円分の取引が可能になります通常なら10万円の資金で出せる利益は限られていますが100万円分の投資ができれば狙える利益の幅も広がるでしょう

銘柄の種類が多い

一般的な証券口座では株式や投資信託にしか投資できませんがCFD1つの口座で個別株CFD株価指数CFD商品CFDなどさまざまな銘柄に投資することが可能です

 

ただし証券会社によって銘柄の種類は変わってきますので証券会社選びの際は取り扱い銘柄の数もチェックしておくことをおすすめします

取引時間が長い

CFDほぼ24時間取引ができます株式投資では日中しか市場が開いていないためサラリーマンには不利と言えますがCFDなら会社から帰宅した後でも取引ができるので忙しい人でも利益を狙うチャンスがあります

 

CFDでは銘柄によって取引時間が異なりますので取引前には必ずチェックしておきましょう

売りからの取引が可能

CFDは売りからも取引をスタートさせることが可能です

 

株式投資も信用取引を活用すれば売りからの取引ができますが余計なコストがかかってしまいますその点CFDは売りからの取引だからといって追加でコストがかかる事はありません

 

価格が下がりそうな銘柄も投資対象になるので利益を狙えるチャンスが倍になります

CFDのデメリット

多くのメリットを持つCFDですが一方で下記のようなデメリットも存在します

 

  • レバレッジで損失が大きくなる
  • 強制ロスカット
  • オーバーナイト金利

レバレッジで損失が大きくなる

CFDのメリットとしてレバレッジをかけられる点を挙げましたがレバレッジをかけている状況で損失を出すと思いがけなく大きな損失を被るリスクがあります

 

少ない資金で大きな利益を出せる一方大きな損失も出てしまう可能性があるのです慣れないうちはレバレッジ2倍までに抑えておきましょう

強制ロスカット

CFDでは含み損が大きくなると強制的に損切り(ロスカット)されることがあります

 

ロスカットは損失が膨らみすぎないようにする予防策としてのシステムですが一瞬にして暴落するような値動きに巻き込まれたりハイレバレッジでトレードしていると強制ロスカットが発生してしまう可能性があります

 

十分な証拠金を口座に入れておくことやレバレッジを低くしてトレードするなどの対策を立てて強制ロスカットを避けましょう

オーバーナイト金利

CFDでは建玉を翌日に持ち越した場合オーバーナイト金利が発生します

 

そのため長期でじっくり投資をしたい人には不向きと言えるでしょうCFD取引をするなら銘柄を買った日に売るもしくは銘柄を売った日に買い戻すという1日完結のトレード手法を用いるのがベストです

CFD取引の始め方

CFD取引の始め方は次のような流れになります

 

  • 口座開設
  • 銘柄選び
  • 注文

口座開設

CFDを取り扱っている証券会社に口座開設の申し込みをします

 

必要事項を入力本人確認書類のアップロードをすると証券会社で審査が行われて口座開設が完了します口座に入金が済んだら準備完了です

銘柄選び

CFDは銘柄が豊富です個別株株価指数商品などの中から取引するジャンルを決定しましょうそしてそのジャンルの中でさらに銘柄を絞り込んでいきます

 

銘柄ごとに取引できる時間帯が異なりますので取引しやすい時間帯のものから選ぶのも良いかもしれません

注文

株取引とは違いCFDは買いからも売りからも取引が始められます買い注文するのか売り注文するのかまず考えましょう

 

あとはロット数を決めます証拠金が少ないとあまりロット数を増やすことができませんがレバレッジをかければ本来なら1ロットしか注文できないところを2ロット3ロットと増やすことが可能です

 

ただしレバレッジのかけすぎは価格が予想と逆方向に動いたときに大きな損失となるので注意してください

ロット数と証拠金でリスク低減

レバレッジをかけて取引ができるCFD少ない資金でも投資を始められる人気の金融商品です

 

ただハイレバレッジでの取引は自己資金以上の損失を引き起こす危険性をはらんでいますまた強制ロスカットなど株取引とは違ったルールもあるため初めのうちは少ないロット数と余裕のある証拠金で取引することを心がけましょう

情報提供:CFD差金決済取引とは?FXや先物とはどう違う?
※この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。記事に記載された内容は取材時の内容を一言半句違わず記載しているものではなく、話の流れ等が分かりやすいよう幾らか加筆している部分がございます。また、記事に記載された内容等は取材・作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。一部の数値についてはティッカートークが算出しているため、各企業の開示資料とは異なる場合があります。また、発行体の確認を受けていない場合もあります。

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