PR TIMESは1月13日、2022年2月期第3四半期決算(2021年3月〜2021年11月)を発表した。売上高は前年比30.3%増の36.0億円、営業利益は37.7%増の15.2億円だった。
※個人投資家から事前に募った質問もございます。
目次
01.
2022年2月期第3四半期決算内容
02.
YoY、QoQで増収増益
03.
広告宣伝費に依存せず、PR TIMESの利用企業社数は堅調に増加
04.
サブスクモデルのプロダクト事業が成長
05.
「プレスリリースの日」を記念日登録
06.
地方金融機関などと提携し、地方地域展開を拡大
07.
SB C&Sと業務提携を開始
08.
FY22通期予想比:高い進捗率も、予想は据え置き
09.
PR TIMES第3四半期決算のまとめ
2022年2月期第3四半期決算内容
YoY、QoQで増収増益
広告宣伝費を抑えて過去最高の四半期売上・各利益を更新。広告宣伝に依存せず高成長できているのはネットワーク効果が高まっていることが考えられる。
広告宣伝費に依存せず、PR TIMESの利用企業社数は堅調に増加
第3四半期も第2四半期に続いて広告宣伝費には大きく投資なし。
主要サービスであるPR TIMESの利用企業社数が62,415社に到達。YoYで15,091社増、QoQでは3,979社増と堅調に推移。また、上場企業のうち49.3%(1,919社/3,893社)が利用している。
サブスクモデルのプロダクト事業が成長
タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」はKPIとしている有料利用企業社数がQoQ80社増と順調に増加し、1,727社まで拡大。
Web上のフォーム、FAQなどを簡単に設置できるクラウド情報整理ツール「Tayori」でもKPIである有料アカウント数は624アカウント(QoQ46アカウント増)まで成長。
「プレスリリースの日」を記念日登録
世界初のプレスリリースが発表された10月28日を「プレスリリースの日」に記念日登録。プレスリリース発信文化の普及と発展のために「プレスリリースアワード」も開催し、来期以降も継続計画。
地方金融機関などと提携し、地方地域展開を拡大
地方地域展開の拡大に向けて2021年12月に上毛新聞社、 秋田魁新報社 、山陽新聞社と提携。
地方情報流通のための提携は計47例(地方金融機関24行・8信金、地方メディア11媒体、地方自治体1府3市)、37 都道府県に広がる。
SB C&Sと業務提携を開始
ソフトバンクグループのSB C&Sと業務提携し、SB C&Sが全国1.2万社のパートナー企業を通じて「Jooto」を代理販売。また、SB C&S が運営するサービス紹介サイトやカンファレンスでも紹介するなど販路を拡大。
FY22通期予想比:高い進捗率も、予想は据え置き
業績予想に対しては売上高で76.5%(前年同期 73.5%)、営業利益で86.9%(同84.8%)で進捗。
売上高と営業利益ともに、好調だった前年度実績と比較しても高い進捗率となっているが、通期業績予想に対する着地見通しは、売上高で+10 %未満、各利益で30%未満であるため、業績予想は据え置き。
PR TIMES第3四半期決算のまとめ
情報提供:株式会社PR TIMES
総括
前四半期に続き、ネットワーク効果を活かして広告宣伝費に依存せず堅調に成長していることが数値にも表れている決算でした。主力事業である「PR TIMES」の成長に加え、ソフトバンクグループ企業と業務提携も開始した「Jooto」を始めとしたプロダクト事業の今後にも期待します。